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10/21(日):エントランス 午前0時頃 >イサナ【1】

イサナ〜!(エントランスをうろうろと彷徨っていた足は、待ち焦がれた相手を見つけて目的地を定めた。口約束のひとつもない待ち伏せに彼は驚くかもしれないけれど、ここ数日は彼を探しによくエントランスに顔を出していたのだ。すぐ近くまで辿り着けば、ぱっと明るい笑顔を向けて。)探してたの! あのね、渡したいものがあってね、(間を置かずに差し出した右手には、淡い水色のお守りがひとつ。二重叶結びの紐は青色で、右下にはうさぎの顔をしたちりめん素材がアップリケされている。一目で手作りだとわかるような、だけれどアリスにとっては会心の出来なのだ。)ボスシャドウ倒したときのこと、覚えてる? イサナ、わたしに無敵の鏡を使ってくれたけど、結局イサナばっかり狙われちゃって……(今となってはちょっとした昔話のようで、小さく思い出し笑いをした。)お礼がしたくて、考えてたの。ず〜っとだよ。まず、もっと強くなりたくてシンシと探索したでしょ。それからアイテムをお返ししようかなって考えたりもしたけど、しっくりこなくて。だからね、作ったの。“かわいいおまもり”!(半ば押し付けるような形で、どうぞとお守りを彼に手渡した。)あのとき、守ってくれてありがとうね。(気持ちを込めて、言葉を伝える。頑張った集大成を無事に贈れたことで満足げに笑顔を浮かべながらも、ちょっとでも褒めてもらえたらもっと喜ぶかもしれない。目的を果たしてすっきり清々しい心地になれば、今日はこれにて退散だ。)ね、また探索とかしようね。わたし、前より強くなった自信があるの!(去り際にはちょっぴり強気なアピールをして、手を振って踵を返した。無敵の効果はなくたって、かわいいは全部を凌駕するはずなのだ。)
* 8/18(Sun) 12:31 * No.22

(久しぶりの来訪となったのはラビリンスに入り浸りすぎて疲労を拗らせ数日前に風邪を引いたからというなんとも間抜けな理由だった。エントランスを訪れてすぐ可愛い声に呼ばれて振り返る。)あれ、アリス?(明るい笑顔に出迎えられてそれだけで浮上する気分。鏡のように同じ笑顔を向けたのち、渡したいものと言われてきょとんとする間もなく差し出されたお守りに今度こそきょとん。そしてそれが生まれたわけを知る。)…あのこと、ずっと気にしててくれたの?(過ぎ去りし、けれどけっして忘れられない戦いの記憶。だがあれは時の運。彼女が気にするような出来事でもなかったはずで、意外な律義さに感心するとともに、やさしい心根を目の当たりにして丸くした目をふっと細めた。)えへへ、どういたしまして。(そうして手中に収まった水色を眺めれば、その細部に気づいて「わ、うさぎ!」と歓声を。“かわいいおまもり”──その名前の由来を知ってまた笑った。一目見て手作りとわかるからこそ彼女の気持ちが伝わってきて、波打つちりめんの凹凸を楽しむようその輪郭をなぞりながら、)ふふ、この子アリスに似てるから、これ見るたびにアリスに無理しちゃだめだよって言われてる気分になりそう。(ぷっくりと浮き出たうさぎのまん丸の瞳がこちらを見つめているようで、「だから無茶もできないね」なんて。無敵の効果はなくたって、かわいいきみが見守ってくれているならそれ以上に心強いことはないだろう。)ぼくの方こそ、こんなすてきなお守りをありがとう。こんなのどこにも売ってないもん。大事にするね。(その想いごと両手でそっと包み込む。かわいくてやさしい気持ちになれるお守り。)うん、次は強くなったアリスに守ってもらおうっと。(楽しみにしている、と去り際にかわした約束は半分本気で半分冗談。もちろん彼女を頼もしく思う気持ちもあるけれど、できればきみを守れるくらいぼくだってもっと強くなるぞ。青い紐を視線の高さまで持ち上げれば、揺れるうさぎに誓いを立てた。)
* 8/31(Sat) 17:19 * No.28


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