
【Step2】8/6(月):正午 双鏡学園屋上
(教職に夏休みはない。立哨活動に授業にと日常の騒々しさこそないものの、夏季研修に講演会、空手部合宿の最終調整に他校との練習試合の打ち合わせetc...それにくわえて今週は夏期講習の教鞭をとらねばならず、今は午前の部を終えて昼休憩を取っているところだ。夏期講習──希望者のみとの触れ込みだが、不本意そうな生徒の顔ぶれを見遣れば補習として強制参加を言いつけられた生徒がいることは明らかだった。さて、午前でフケる生徒は何人出てくるだろうかと生徒も疎らな屋上の隅っこでいつものように煙草に火をつけようとしたのだが、視界の端にふと風に揺れる金糸が目に留まる。しかして顔を向けた先に見知った姿をみとめては、一旦煙草を箱にしまって。)よお天内、お前も補習組か?(失礼ながら彼女が自発的に夏期講習に参加するとは思えなかったゆえに。ゆっくりそちらへ歩み寄っては、その背へ気さくに声を掛けた。)しっかしこの炎天下で屋上休憩たぁ、外の空気でも吸いたくなったのかい? のぼせねえ内に室内に戻っとけよ〜。(教師という性分上、余計な小言やお節介は焼くものだ。恐らくは昼休憩に屋上を利用していたものと思っているが、さて実際のところはどうなのか。顔色や調子を窺うように彼女へ眼差しを向けよう。)
* 7/19(Fri) 12:54 * No.86
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(どっちかっつーとトラがヒゲだろ。ワニにヒゲなんてねーしよ──一か月前のツッコミに勝る感動は、夏期講習のどこにも見当たらない。タイガーの呼び名からトラを本体と決め打ったけれども、なるほどヒゲの有無で考えてみれば彼のツッコミは道理である。あの日の深い納得に恋焦がれる程度にはさっぱりピーマンわけわかめの状態に陥っており、裏切り者の友人たちを想いながら屋上でぼっち飯をキメていた。曰く家族旅行。曰く夏風邪。どれもこれも信ぴょう性の低い欠席理由である。右に倣えでサボりたいけれども、如何せん度胸がなかった。ゆえに屋上の隅っこで金網に背中を預け、紙パックのジュース片手に空を仰ぐという物悲しい風情を醸すに至る。)んえ?(油断しきりの瞳が動く。その像を結ぶなり喜びの光が灯された。なにしろぼっちである。声掛けを頂戴すれば心も華やぐというものだ。)タイガーじゃん! うんアタシ補習! いやさ、いつメンいなくてさみしくてさ〜! 会えてうれしい! かまって!(ばっちりメイクで微笑む。なお今日は眉毛もあるし、金髪も編み込みのポニーテールにしているし、容姿に関しては万全の状態であることを記しておきたい。ふと思い出したように、)あ、もしかしてスパスパ休憩?(癖の強い隠語は伝わるだろうか。)
* 7/20(Sat) 00:17 * No.90
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(一ヶ月前偶然にもすっぴんを拝んでしまったわけだが、あれ以降油断した彼女の姿は見ていない。立哨活動に臨む際も、学園内ですれ違う際も、そして今日も頭の天辺から足の爪先までばっちり決まっている。この気配りを勉学にも生かせぬものかとは思うものの、自分を振り返ればそのようなこと口に出来る筈もなく、こちらを向く素直な顔貌を見てはふっと肩の力を抜くように吐息した。)てっきりサボるもんだと思ってたんだが、真面目に受けるたぁ偉いじゃねえか。それとも単にサボる勇気がなかっただけかい?(イツメンがいないのならば尚のことフケそうなものだが、この様子だとこのあと抜け出すようなこともなさそうだ。ゆえにそのわけを問うようにつり上がった口角が意地悪な問いを投げつつ。)あン? あ〜……あー、そんなところだ。こんだけ暑いとやんなっちまうが、他に場所もねーから仕方ねえ。(癖の強い隠語には一瞬眉をひそめたものの、その意図を理解しては敵わねえなと頭を掻きながら頷いた。既にバレている生徒相手に隠す意味などないのだが、それでも他の教師や生徒の目がある手前、堂々と肯定するわけにもいかず。話題逸らしは出来ないものかと彼女の手許へ眼差しを向けては、)そーいやお前、昼飯はちゃんと食ってんのか? 午後も頭使うんだからキチンと食っとけよ。(昼食事情でも問うてみよう。)
* 7/21(Sun) 17:18 * No.99
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(過日に申告した通り、言い方ひとつで機嫌が上下する単細胞だ。お褒めの言葉を頂戴するなり笑顔はきらめきを増す。)でしょでしょ〜! そうなんよ。アタシえらいんよ。ゆーて真面目だかんね。(金髪にカラコンのギャルがどの口が案件であるが、当の本人は自省に至らない。またしてもご機嫌貯金が積み立てられたものだから、ちょっぴり意地悪な問いも女の癇癪を呼び覚ましはしなかった。むしろ双眸に歓喜の光すら灯して、身を乗り出すようにして問い返そう。)ね、やっぱサボるのって勇気いるよね? 一緒にサボってカラオケ行こ!とかならワンチャンあるんだけど、なんていうの? ソロサボりは勇気いるっていうか。ちなアタシはサボる勇気なくて学校来たからタイガー正解ね。おめ。(ぐっと親指を立てて褒め称えた。年長者への敬意というものは誰に対しても持っていないクソガキである。さて歯切れの悪い首肯にはにんまりと得意げな笑みを浮かべて、まあまあ分かってますよの顔で頷いた。癖の強い隠語も、みなまで揶揄せず微笑みで語るのも、彼の立場を慮った心配りのつもり。)スパスパ族に優しくない時代だしね。ノリでスパってハマんのもヤダし、アタシはスパらないようにしよ〜っと。……え、昼飯? パン食べたよ。焼きそばパン。(スカートのポケットへ無造作に突っ込んでいた空き袋をぴらぴらと見せる。)食欲あんまなくてさ。暑いし。タイガーは何食べたの?
* 7/22(Mon) 22:34 * No.105
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(煌めく笑顔に単純だなと微笑ましげに眉尻も下がる。見目に関しては素行不良に違いないが、それでも普段相手にしている素行不良の者たちに比べればかわいいものだ。補習に纏わる本音を聞けば予想通りの回答に小さく肩を竦めつつ、立てられた親指を見れば片側の口角をつりあげ笑った。)勇気ねえ……ンなもんなくてもフケることくらい簡単だろ。補習なんざ真面目に受けなきゃ身にならねえことが殆どだしよ、やる気がねえならフケたほうが──……ってのは、まあ、冗談だ。来たからにゃしっかり受けとけ。(うっかり口が滑ったもののすぐさま軌道修正。上手く誤魔化せたかは怪しいところだが、いつものように受け流してもらえることを祈ろう。手持ち無沙汰な指先で誤魔化すように頬を引っ掻きつつ、)ったりめーだ。煙草なんて百害あって一利なしだぞ〜、やめとけやめとけ。(吸っている本人がどの口が案件ではあるが、この言葉に嘘はない。やめとけ、と告げるようにひらひらと手を振りつつ、焼きそばパンの空き袋をみとめては「ほ〜ん」と納得したように頷いた。)暑くて食欲なくなんのは同感だが、ちゃんと食べてんなら問題ねえわな。俺は……コンビニで買ったもんをテキトーにな。少なくともお前よりゃ食ってるよ。(少しばかり曖昧に濁したのは詳細なラインアップを挙げるのは遠慮したいがゆえ。少し離れた場所で同じように金網に背中を預ける姿勢を取ったなら、)それにしてもアッチィな〜〜。(と、太陽が照りつける空を仰いだ。)
* 7/23(Tue) 14:08 * No.108
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(サボタージュにまつわる教訓に本日一番の興味関心を持った不良候補生は、その微笑みを瞳に映し込みながら素直に耳を傾けた。うんうんと相槌さえ挟み込んでいたものだから、突然の急カーブにも正しい違和感を抱くに至る。)えっ、冗談にしては前振り長すぎない? やる気なくても受けといた方がいい的なフォロー弱くない?(奇しくも自ら疑問を持ち、答えを欲しがる模範生の構図となった。歪な点といえば議題が不健全なものであること、そして教師たる彼が生徒からの追及を望んでいなかったことくらい。)めっちゃdisるじゃん。じゃあタイガーは何で煙草吸ってんの?(ひらひら宙を舞う手のひらへと素朴な質問を。昼食状況の報には「ふ〜ん」と納得したように頷いて、なんとなしに紙パックに刺さるストローを強く吸った。からっぽな乾いた音と、金網が小さく軋む音が重なる。倣うように空を仰いだ。)アッチィよ〜〜。どうせ暑いなら海とか行きたいよね。冷えっ冷えのスイカとか食べてさ〜。(かくして話題は現実逃避へ。)タイガーは夏休み何してんの? てか先生って夏休みとかあるんだっけ?
* 7/24(Wed) 22:06 * No.114
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(学生時代は不良生徒に括られていた身である。しかし無駄に地頭がよかったせいで真面目に補習を受けずとも勉学に支障はなく、こうして教職に就いてしまっているわけだ。よって真面目にきて偉いといいはしたものの、気持ち的には不良生徒よりであるからして。フォロー云々に関しては必要ないだろと言わんばかりに首を傾げた。)ああ? 別にフォローなんざしなくてもお前はフケたりしねえだろ。さっき"ソロサボりは勇気いる"って言ってたしな。(仮に彼女にやる気がなかったとして、フォローなんぞ入れずともサボる勇気がないことは先の会話から明白。ならばわざわざフォローを入れずとも彼女が補習をサボることはなかろうと、意地悪く鼻で笑っては窺うように傍らを見るのだ。これで彼女の機嫌が急降下することは明らかだが、この不良教師、生徒のご機嫌を取るつもりなど端からなく。)……そりゃあ、吸っちまったからだよ。(一拍置いてから紡いだ言葉は果たして解答といえるのか。しかしすぐに吸うに至った経緯など疾うに忘れちまったと言うように肩を竦めては、傍らから聞こえた言葉に片眉をあげた。)海ぃ? 冷えっ冷えのスイカはいいとして、海は暑すぎんだろ。焼けるしよ。(浜辺の照り返しを想像してはうげっと表情を苦くしつつ。)いんや、フツーに仕事。来週は空手部の合宿があるし、それが終わったら学校説明会の準備と……予定でいっぱいだ。(忙しいアピールでもするように夏期に詰まっている予定という名の仕事を指折り数えては、)お前は夏休みちゃんと満喫しとけよ、近いうちにみなも神社で祭りもあるしな。
* 7/24(Wed) 23:00 * No.116
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(なんだかんだで彼の言うことは常に一理ある。あのツッコミだってそう。どっちかっつーとトラがヒゲなのだ。ワニにヒゲなんてねーのだから。しかし理性と感情の比率において、後者が大きいギャルの機嫌が急降下することは自明の理。意地悪な笑みも相俟って、ぎゅうと寄った眉根が不機嫌を主張する。)は〜〜?? 別に勇気いるだけで出来ないわけじゃないし。フツーに出来るし。(強がりだけは一丁前だ。)てか素直にしゃべったアタシがバカみたいじゃん。あ〜傷ついた。傷ついたな〜〜。アタシは煙草のこと人質にとんない超絶健気な優等生なのにさ〜〜。(ぐずぐずと愚痴る。態度は大きいが肝っ玉は小さいが故の良心に訴える作戦は果たして成功するか否か。)そんな前から吸ってんの? 意外とさみしがりなんだね。酒もそうだけど依存性高いのが好きな感じ?(ごく個人的な見解をあっけらかんと述べた。)海は暑さもスパイスになるからいいんよ。焼けるのはアレだから日焼け止めガン塗りだけど。てか焼けるの気にすんのウケんね。(にひひ。苦々しい表情の彼を揶揄するように笑おう。)うえ〜、フツーに仕事なんだ……ずっと学生してたい……。そいえば空手部の顧問もやってんだっけ。合宿も付き合わなきゃなんないの大変だね。(どれもこれも楽しそうとは判じ難い予定ばかりだったから、今度はこちらが表情を苦くする番だった。しかし祭りとくれば話は別。)それね! 今年の浴衣まだ買ってないんよね〜。色どうしよ。何色が似合うと思う?
* 7/25(Thu) 18:01 * No.121
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ほ〜〜ん? フケたら後日なにがあるかわからねえぞ〜?(ぎゅっと寄った眉根を見てはそれが強がりとわかるからこそ意地悪い笑みは増すばかり。脅しというよりは揶揄う程度の軽やかさで音を紡ぎつつ、しかし本気で彼女を怒らせるつもりはないために、続く愚痴のような言葉を聴けばしようがないなとフッと吐いた息とともに意地の悪い笑みは解けるだろう。)超絶健気な優等生はそんなふうに愚痴ったりしねーよ。……けどまあ、この間の件は誰にも言ってねえみたいだし、それに関しちゃ感謝してるがな。(煙草の件に関しては彼女以外にも弱味を握られてはいるものの、仕事前日に飲み明かしていた失態を知っているのは彼女のみ。言いふらされたら雷を落とされるのは正直煙草よりも後者であるからして、彼女の口の堅さにはたしかに助けられていた。ただ失礼ながらうっかり口を滑らせるタイプだと思っているため、信頼度は30%くらいであるが。)さみしがりってお前なぁ……。(教師に向かって言う言葉じゃねえだろ、とあきれたような苦笑も滲む。内心どきりとさせられたものの、顔に張り付けた苦笑がうまいこと誤魔化してくれただろう。)そりゃ昔さんざん痛い思いさせられたからな、そっから夏は海いかねーことにしてんの。(日焼け、甘く見るべからず。昔日を思い出してはやはり面貌も苦くなるが、続く言葉には薄く笑った。)そうだぜ、遊んでられるのも今のうちだから後悔ないようにしろよ。コレ大人からの助言な。(大変なことには大変だが、薄く滲む笑みが案外こんな生活も悪くないと語っていた。)あン? お前の好きな色を買えばいいだろ。それにそういうもんは彼氏あたりにでも聞いたほうがいいんじゃねえか?(片眉をあげては訝し気に彼女を見遣る。彼女が誰と祭りに行くかもわからないなか、この手の話題を振るのはセクハラ発言とも捉えられかねないため地雷でないことを祈ろう。)
* 7/26(Fri) 00:54 * No.123
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えっ……な、何かあんの……?(しかめ面だけはキープに成功しているが、震えるソプラノにビビりの性根が見え隠れ。とはいえ絶句せずにいられるくらいには彼を信頼していたし、意地悪な笑みが霧散すれば肩の力を抜くくらいには余裕があった。)そうなん? 超絶健気な優等生も苦労すんね。(すっかり他人事の口吻である。一方で、向けられている信頼度が30%とは夢にも思わない幸せ者がポジティブな言葉をポジティブに受け取った。)てかタイガー素直になれんじゃん! いいよいいよ、アタシら一緒に散歩した仲じゃんね。これからもちゃ〜んと秘密にするから。任せてちょーだいよ。(盛大なドヤ顔を披露するかたわら、弱みの優劣を把握していない辺り信頼度は20%に引き下げてもらうべきかもしれない。良くも悪くも大人に対して身構えない姿勢は彼の目にどう映るのか、いまいち判じ得ないまま。)そりゃね。アタシはタイガーに言ったんよ。教師に向かって言ってないもんね。(屁理屈に得意げな笑みを添える。ちょっぴり違和感のある苦笑を追及する前に意識が海に移ろう。)ふうん? 昔の日焼け止めってショボかったんだね。(決め打ちジェネレーションギャップに他意はない。大人の助言には曖昧な相槌を返しておこう。なんてったって向かうところ敵なしの若人だ。)は〜〜! これだからオジサンはさ〜〜。好きな色いっぱいあるから迷うんじゃん。多数決とってんの多数決! てかさ、もしかしてタイガーって彼氏の一票はメガ一票換算の人? まさかの亭主関白? 俺の女は俺色じゃねえとな……ってタイプ?(恋バナには前のめりの人種である。流れに乗って彼の恋愛観にずけずけと踏み込ませていただこう。)
* 7/28(Sun) 21:44 * No.135
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さてなぁ。午後の補習フケてみりゃわかるんじゃねえか?(教師が言う言葉ではないと理解していながら、それでも口にするのは是までもこういうスタイルで貫いてきたからに他ならない。人様に高々と告げられるような御立派な信念などはないが、生徒とはこうしてフランクに接すると決めていた。ゆえに相変わらずにやにやと意地悪い笑みは続くものの、それも彼女の許容範囲内とわかるからこそ。他人事のように紡がれた言葉には「そーだろうな」と小さく肩を竦めつつ、)一緒に散歩した仲、ねえ……じゃあその"仲"に免じて今後も頼むわ。頼りにしてるぜ〜、天内。(こういう場合は素直に褒め、おだてておくのが最善であると人生経験が告げている。盛大などや顔を拝謁しては機嫌が急降下しないよう上手におべっかを使い、このまま上手いこと口を閉ざしておいてもらえるよう祈るばかりだ。ちなみに少々不安はあるが信頼度に変更はない、今のところは。)おいおい、どんな屁理屈だそりゃ。学校にいる以上──いや、お前が此処に通ってる限り俺は教師以外の何者でもねーんだよ。覚えとけ。(あきれたような溜息ひとつ。年齢の壁に阻まれず言葉をぶつけられるのは中々に勇気、いや度胸がいるものだが、こうも気安く言葉を交わしてもらえるのも教師の特権なのだろうか。とはいえこういう距離感は嫌いではない、寧ろ好ましいくらいだ。日焼け止めの話題には突っ込みたかったが、勢いよく押し寄せた言葉の波に押し流されてしまうだろう。)なぁ〜んでそうなんだよ、ンなら多数決なんて取らねえで自分で決めたらいいじゃねえか。それに俺ぁよ、フラフラしねえでテメエの意思を貫ける女ってのが好きなんだ。俺色に簡単に染まっちまうようじゃあイイ女とは言えねえな。(ふふん、と顎に手を添えたドヤ顔で調子よく恋愛観を語ってはいるものの、現在彼女ナシである。)
* 7/29(Mon) 17:03 * No.138
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(そもそもがチキンハートであるからして、試されるような語調に噛みつくほど豪胆ではない。正答を得られないと察するや「あっそぉ…」と間延びした声が落ちた。)うんうん、頼りにしていいよ。ゆーてアタシ口堅いし義理堅いかんね。裏切りとかマジで人生のNGだから。(そもそも倍近くある年の差と、持ち前の単純さと。ものの見事に美辞麗句に乗せられては鼻高々に笑ってみせた。時代が時代なら「ズッ友」と口にしていたところ。)や、無理! アタシの脳みそ常にストレージいっぱいだから覚えるの無理。そんなんより午後の補習用に容量空けとくべきっしょ?(それっぽい御託は使い古しの常套句。物覚えが悪い自覚があればこその素直な拒絶である。しかし恋バナに話題が移ろうならば話は別だ。拡張ストレージだって辞さない姿勢。)だぁ〜から言ってんじゃん、好きな色ありすぎて決めれないから多数決取ってんの!(恋バナの前に抗議の意を唱えたのち、)なるほどね? 尻に敷かれたいタイプだ?(斜め上に理解した。)でもタイガーもそこそこ頑固っぽいしさ〜、相手も頑固だったらケンカ多くなりそうじゃん? そうでもないの?(ごくごく自然に問いかけているが、彼好みのイイ女が彼の恋人として実在するか否かに関してはやや懐疑的。理由はもちろん“なんとなく”という失礼千万なものである。)
* 7/30(Tue) 21:06 * No.144
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……そーかい。(呆れというよりは、流すような語調であった。裏切りが人生のNG、そういえるほどのなにかが彼女にあったかどうかはさておき、元より期待はしていない。それは彼女に限った話ではないけれど、折角あがった機嫌を落とすのは憚られたゆえ鼻高々に笑う彼女に合わせるように緩く口角を釣り上げた。)はぁ〜〜? おっまえなぁ……。(素直に出されたNOには片眉をあげ、呆気にとられた声も零れてしまう。午後の補習用に容量を空けておくのが優先であることは確かだが、と、盛大なため息と共に髪をぐしゃっと掻き上げては、下にある彼女の顔を呆れたように見下ろした。)今はそれでいいけどよ、そんなんじゃ大人になったら苦労すんぞ。(とはいえ彼女の学生生活はまだ1年は続く。1年後にはなんの憂いもなく送り出せるようになってりゃいいんだが、そんな未来を願うばかりである。)それがわからねえんだってんだよ。じゃあお前、多数決で決まった色を素直に着れんのか〜?(頭の中では実際着たい色がある程度決まっていて、ただ単に背中を押して欲しいだけではないのかと訝し気な眼差しを向けつつ。)拡大解釈すぎんだろ。(尻に敷かれたいタイプについては一言物申した。)やけに詳しく聞くじゃねえか。まあ、そうさな……詳しく聞きたけりゃあと4年歳とって出直してきな。(にやりと笑っては華麗に話題を逸らさせてもらおう。この話題がどのように流れて行くかはわからぬが、そうこうしている内に昼休みなどあっという間に終わるだろう。)
* 8/2(Fri) 20:38 * No.154
azulbox ver1.00 ( SALA de CGI ) / Alioth