return
12/7(金):放課後 3-1教室 >九堂

(試験準備期間に入る前の放課後、自販機で購入した温かいカフェオレと焙じ茶のペットボトルを持ちながら向かうは自分の属する3-9とは反対位置の端っこに位置する3-1の教室。交友関係は例外こそあれど、自分のクラス周辺と選択科目で一緒だった生徒らに偏っているため、あまり訪れたことのない場所である。申し訳程度のノックの後に、ガラリと引き戸を開けて目当ての人物を探す。教室内に過日知り合った生徒の姿見つければ、)九堂!(と、呼びかけ手を振り、失礼しますの一礼の後に足踏み入れる。歩み寄っては彼の隣の席を勝手に拝借し、机の上に飲み物二つを置く。)アンケート答えに来たよ。どっちか好きなほう取って。口頭で答えるって言ってたから喉乾くかなと思って。(こちらはどちらが残ったとしても差し支えがない飲み物を選んできたので、彼が取らなかったほうを貰うつもり。)よかったらなんだけど、もしアンケート答える人数足りなくて困ってるんだったら、俺の友達にも声掛けとこうか?回答者が3-9の男子に偏っちゃうからよろしくないかもしれないけど。(お節介な申し出は、断られても了承されてもどっちでもさして気に留めないものである。もし苦労してるならちょっと助けになるといいなぐらいの軽さで提案される。)
* 9/16(Mon) 22:50 * No.66

(呼びかけの声がした。其方を見やれば、待ち人が手を振っていた。椅子から腰を上げ、会釈を返すのに次いで、少し見張った目は一礼をして入室する手順に対して。礼儀正しい振る舞いだと思う。日頃、素行不良の生徒と相対しがちな所為もあってか、その礼儀正しさがやや物珍しく感じられる。が、隣に座る流れはフレンドリーだった。釣られて自席に腰を据えなおし、)気が利きますね。こちらへのお気遣いは無用……は、止しましょうか。せっかく二本用意して頂いたのですから。(若干の戸惑いをみせ、飲み物を前に瞬くも、ありがたくカフェオレに手を伸ばし頂戴することにする。「勿論、飲みながらで構いませんよ」と付け足して。)……ええ、その、声がけ、して貰えますと助かります。はい、回答人数足りずに困っていましたので。(此度のアンケート調査においては、知人友人を頼りにする風紀委員も多いと聞く。そういった伝手が極端に少ない身では、彼の申し出は有難いばかり。若干どもりつつも、素直にお言葉に甘えておこう。)それと。アンケートの回答については校内の掲示板などに掲示される可能性がありますが、匿名での回答も可ですよ。勿論、君も。賛同貰えるのでしたら、お名前も合わせて記録しておきます。(机に置いていたバインダーに手をかけ、ペンを取り上げ、)そういえば、あの京都土産。もう渡しました?(彼との出会いの場面、件の京都土産選びをふと思い出し、顛末を知りたがる風に眼鏡越しに窺う。)
* 9/18(Wed) 21:16 * No.75


(礼儀正しさは己を覆い守ってくれる衣服のようなもので、そう振る舞うのは青年にすっかり染みついたことだった。親密げな振る舞いもその一種で、それらを使い分けることがコミュニケーションを円滑にすることがあるのはこれまでの数多の経験で学んだことである。些細なプレゼントも手段の一つだ。無事に一つが彼の手に渡ればもう片方を早速開ける。香ばしい風味が快い。)気遣いは無用です、ってされたら、俺の勉強のおともになってた。(だから断られても気にしなかったよを言外に含ませつつ、)急に「九堂いる?アンケート答えに来たけど」って知らないやつが訪ねてきても平気?(もし平気でなければ事前連絡入れることになる。配慮はありがたく受け取り、)なんか 思ったよりバーンって発表するタイプのアンケートなんだ。もっとこっそり誰も見ないようなところに載るのかと思ってた。そしたら匿名にしといてほしいな、おんまり大っぴらになると恥ずかしいから。(誰々の夢はこれですよ!が校内に掲示されるところ想像してみて、妹の土曜参観に行ったときのことを思い出す。おそらくは小学生より現実的な夢が並ぶことになるのだろうけれど。)おかげさまで無事渡せました。両方とも喜んでもらえて、こっちがすごく嬉しくなれてよかった。あのとき九堂が的確なアドバイスくれたおかげだよ。ありがとう。(改めての礼は心からのもの。「九堂は誰かにお土産買った?」はちょっとした興味からくる問いである。)
* 9/19(Thu) 13:49 * No.81

(負担をかけさせないような言い回しが巧みだの心象を抱きつつ、カフェオレを開け口をつけた。温度によって濃厚さを増した甘さに幾分か和む。)知らないやつが訪ねてきても問題ありません。各自への協力のお礼としては……鉛筆一本を進呈、程度になります。(問題ない、よろしく頼むの旨を含め、背筋を伸ばした姿勢でおもむろに頷きを返した。)鵜飼君は匿名を希望、と。了解しました。(彼の匿名希望を頭の中のメモに記す。これまで風紀委員会の格式ばった標語だの訓示だのが素通りされがちだったように、此度の調査結果が張り出されたとて真面目に目を通す者は多くないかもしれないとは、実行する側の口からは言えないが。)……そうですか。よかった。(贈り先に喜んでもらえるはずと信じたい心持ちはあったものの、確信にまでは至れなかったから。その報告を聞くと、少しだけ眉宇を緩めた。贈った側も嬉しくなれたならば、それだけ相手の喜びが伝わったという事。大人しく礼は受け取るが、成功の要因の最たるは彼の真心のおかげだと思っている。続く問いには、)誰かに? そうですね、お土産を買って渡したのは家族と…、(コミュ力強者の彼とカフェオレの影響か、いつのまにか気が緩んでいたらしく、口が滑った。)その他にもお土産をあげたい人たちが居たのですが、彼らには渡せるはずもな、く……、(思い浮かべたは、午前零時からを共にする仲間たち。そこで会話相手の顔に焦点が合い、はたと我に返る。)ええと、彼らと会う際には、私物持ち込み禁止のルールがありまして。(ややあってから、真顔でバインダーを持ち直した。)とりあえず、アンケートです。例の病もテーマにしている為、生活習慣もお伺いします。君の一日の平均睡眠時間を教えて下さい。(真顔のまま質問した。)
* 9/19(Thu) 21:56 * No.83

なんか九堂の口から「知らないやつ」って言われると新鮮な気分になる。丁寧な喋り方する人だなって印象だったから。(己の言葉の復唱であるからそうなっただろう言い方になんとなくの親しみ覚えつつ笑み混じりに言葉紡ぐ。匿名希望が了承されれば、ありがとうと礼言いまたお茶に口をつける。贈り物の顛末にまで気を配り、結果聞いて表情緩ませてくれたのを見ればますますの親しみが募った。二度目の会話でもう友人になった気持ちになる。詮索がしたいわけではないが、彼にとってあげたくても土産をあげられない相手というのはどんな人たちなのだろうと興味が湧く。私物持ち込み禁止ですぐに思い当たるのは、)渡したかった相手って塾の友達かなんか?(目前にいるのが夢の世界で共に夏も秋も思い出作った仲間で、自らもまた土産物を渡したかった人々の中に含まれているとはつゆ知らず、彼が贈り物をしたかった人らに思いを馳せる。)いつか私物持ち込み禁止じゃないところで会えて、お土産の代わりとか渡せるといいね。(は、完全に場所に要因がある制限だと思い込んでの言だ。肝心のアンケート内容に話題が移れば、)平均睡眠時間?(半年ほど前なら寝る時間も起きる時間も概ね決まっていたため、容易く答えられた問いに一問目から躓いた。指折り数える小指が折れたり伸びたりを繰り返す。)夜更かしすると五時間ぐらいで、そうじゃなかったら七時間ぐらいだから、…あいだを取ると六時間?(先日の影との対面時にはイデア・ルームに滞在できるぎりぎりの時間まで夢の世界にいたが、いつもは概ね二時頃には退散して眠りについている。夜更かしする日と普通に眠りにつく日の割合をあんまり考慮せずに導き出された平均睡眠時間は、ちょっとだけ語尾が上がった。)
* 9/20(Fri) 09:58 * No.88

(これからお世話になるはずの面識のない生徒たちに対して、やつ呼ばわりはよろしくなかったか。遅れて反省しかけたが、鵜飼君に新鮮な気分を贈れたので結果オーライ!と、内なる理想の自分が親指を立てたので、まあいいかと釣られて結論付けた。)塾の友達……あ、はい、そんなところです、 切磋琢磨しつつ活動する、的な間柄でして…… 且つ、秘密を共有する仲間たちなのです。――これは、内緒ですよ?(きわめて説明の難しい事柄をうっかり口にしてしまったが、彼の着想に助けられた感がある。少しだけ上ずった声で便乗を返し、半面、嘘をつく後ろめたさに押されて事実も混ぜるに至る。内緒、で人差し指を上げた。)いつか私物持ち込み禁止じゃないところで会えたら……、ええ、そうですね。それが出来たら、私としては一緒に遊びに出かけたりなどもしてみたいですね。遊びに行く場所、鵜飼君なら何処が良いと思います?(いったい何故、これを彼に尋ねてしまったのか。内心では我ながら首を傾ぐ始末だが、妙に自然に質問を繋げていた。して、アンケートの回答へ集中する段になり、)ふむ。我々の年齢の理想の平均睡眠時間に照らし合わせると、少々短め……でしょうか。受験勉強を頑張ってます?(いかにも真面目な人と見えたもので、夜更かしすなわち勉強と推測する。「でも、適度に休むのも大事ですよ?」 夜更かしに関しては己も同等、他人に意見できないくせに、真顔で心配を捧げた。その後は、バインダーに挟んだ用紙に粛々とペン先を乗せつつ、「日頃ストレスを感じることはありますか?」「カウンセリングを利用したことはありますか?」等とアンケートの質問が続いて。)将来の夢・目標は、ありますか? あるなら、それはどのようなものですか?
* 9/22(Sun) 01:44 * No.99

(「切磋琢磨しつつ活動し、秘密を共有する仲間」というワードから思い浮かぶのは秘密結社のような存在である。それってどんなの?と追及したくもなったけれど、内緒話のポーズに続く問いは押し留められた。)わかった、ちゃんと内緒にしとく。(目前の彼を真似るように緩く曲げた人差し指を口の前に立てて笑う。そのままのポーズで漏らされる「妹と親に秘密でおやつ食べたときみたいな気分だ」は、ほとんど独り言に近い。遊びに行く場所と問われてすぐに思い当たるのは、)海浜公園の動物園は、前に友達と行ったけど楽しかったな。みんなで動物に餌やったりするの楽しそう。あと、ハッピーイートでいろいろ頼んで食べ比べするのもいいし、俺はまだ行ったことないけど、深那莫パークとか行って、みんなでアトラクション乗るのも楽しそうだよね。(同年代の仲間であると仮定して行き先候補挙げていく。)いつか本当に遊びに行けるといいね。九堂が楽しそうにしてるところ見てみたいから、よかったらその仲間みんなで写真撮ってきてよ。(仲間と彼が肩の力を抜いて笑い合うところを想像したら、なんだか微笑ましい気分になった。アンケート回答に対するコメントには、)短めなんだ。受験勉強とか、……あとはまあ、やることがいろいろあってずるずる夜更かししちゃったりとか、そんな感じ。(受験勉強で就寝が遅くなることももちろんあるが、大きな要因は別にあるので文のおしまいにいくにつれ言葉がごにょごにょ濁される。純粋な心配にちょっとだけ心が痛んだが、表に出さずに「今日は無理だなって思ったら早めに寝てるから大丈夫、ありがとう」とありきたりな謝辞紡ぐ。続く問いにも、「これ結構な個人情報だよね」などと軽い驚き示しつつ、「ストレスは、 感じることあるけど最近はそんなに頻繁にじゃない」だの「カウンセリングは受けたことないな」だの真面目に回答していく。次の問いにも将来の夢、と復唱してから答えを探す。少し間が空いた。焙じ茶で喉を湿らせてから話し出す。)あった   けど、なくなって、でもまたあるようになった。(簡潔に答えればいいだけなのに、気付けばなぜだか自分の心の動きを口に出していた。彼の人柄への信頼のせいかもしれない。)親から立派な先生になってねって言われてきたから、自分でもそうなるんだ頑張るぞって思ってちょっと前までやってきて、でもそれに嫌気がさすというか、ちょっと自暴自棄な気持ちになって、……でも、最近になってまた、やっぱり俺は誰かを助けてあげられるような先生になりたいんだなって気付いた。から、そうなるのが俺の夢。(静かな語調はどこか宣誓めいてもいた。「九堂は?」と、アンケートに回答し始めてから初めて相手にも問うてみる。)
* 9/22(Sun) 16:54 * No.102

(秘密のおやつ。規模はささやか、それでいながらとっておきの何か。胸躍るその響きはあの世界に似合う。そんな個人的な所感を得ての、合わせ鏡めいた人差し指。)動物のえさやり、が、楽しいと。なるほど、動物といえば観察ばかりしていたので、その観点はありませんでした。…ハッピーイートをご存じとは。双高生の利用者はそれほどでもない、と聞いていましたが。(まさか利用者がこんなところに、と少し眉を上げた表情が語る。)深那莫パークは私も行ったことないですね。アトラクション、は……どのような反応するか、なんだか好奇心疼くような。(マジシャンの彼がジェットコースターに乗った場面など思い浮かべた。試みた想像の中では例外を除き、どの場所においても皆、鏡の向こうの不思議の世界の姿。彼らの現実を知らないのだから、自ずとそうなる。しかし理想に象られた仮面との関わりであろうと、彼らを知って仲間になった事は確か。そう思えば、想像は虚しさではなく楽しさを呼びおこす。)みんなで写真、の習慣はありませんが。ひょっとしての写真撮影の運びとなった時には、(送りますね、と期待薄な話として繋げた。ただ、どこか楽し気な雰囲気は続いていただろう。)? 何か、やましい事、とか、いや、君のような人に限ってそれはない……ですよね。(夜更かしの理由について、末尾ごにょごにょな反応に怪訝が差す。いやいやまさか、と半信半疑以下、信じたい心持ちのほうが圧倒的だが。続いての質問では「あ、このあたりは、統計データとして上げるだけで個人のお名前は出しませんので」等と補足を入れて。将来の夢の段に至れば、カフェオレをまた口に運びそれから、聞く事に集中した。一度はなくなって、またあるようになった夢。いつしか、記す作業を失念していた。彼の夢が終いまで紡がれてからはっとして、気まずげにペン先でトントンと紙を叩く。)……良い夢ですね。アンケート回答として提出してしまうのが勿体ないくらい。(声音は、柔らかな感慨を孕む。一瞬の惑いの後、おもむろに口を開くは問い返しに応える為。)私は。親から夢を託されて、親の願うまま立派な道に進もうとしたけれど、窮屈で嫌になって心の中でだけ反発して。でも……最近になって、その立派な道を行って誰かを助けられるようになりたいと、そう思うようになりました。(深めの一呼吸をおいて、)ね。ちょっとだけ、似てます?
* 9/24(Tue) 20:13 * No.113

俺ね、引っ越してきてから半年ぐらいなんだけど実はもうハッピーイート三回行ってる。ヘビーユーザーかも。(嘯く声音は朗らかだ。)普段行かないようなところだと、いつも見られない表情が見れそうでいいよね。そういうところだといつもしないこともやってみよう!って思いそう。(「記念写真撮るとか」と加えたら期待薄がちょっとぐらい濃くなるだろうか。返答に突っ込まれ、だがそれはすぐに彼の中で打ち消されたようで念押しみたいに問われてどうだろうねと戯れのように首傾げてみる。)俺って九堂にとっても信頼されてる?もしかしたら深夜徘徊してるかも。(深那莫区内は徘徊していないが、ラビリンス内を歩き回ることはしているので強ち冗談でもない言葉を冗談めいた口調で話す。補足にはそう、と頷きアンケートは続き、独白のように紡がれた夢の話に思いがけない良い評価もらえば、)ありがとう、真正面から褒められると照れるね。(と、実際はにかんでみせた。お返しに問うた答えを受け止め、心の中で反芻する。声に出さずに呟いた言葉がそのまま相手からも寄越され、柔らかく笑んだ。)似てるね。俺たちもしかしたら、もうちょっと早くから友達になれたのかも。…あ、でもクラスがほとんど真反対だから会う機会がそもそも少なかったか。(例えば自分も一年からこの校舎に通っていて、彼と同じクラスだったとしたらを想像してみる。そこでもこうして夢の話ができたかもしれないし、ただのクラスメイトとしてそんなに言葉交わさずにクラス替えを迎えたのかもしれない。いずれにせよ、今得た縁をあと数ヶ月で終えるのはなんだか惜しいということは確かだった。)あのさ、九堂がよかったら、お互い受験終わったらお疲れさま会しよう。(一旦そこで言葉を切る。ちょうど思いついた提案を口に出すか迷い、ペットボトルに口をつけ、結局言葉にすることにした。)……で、これはもっと九堂がよかったらの話になるんだけど、大人になったらお互い夢が叶ったかの答え合わせしない?なんかそういうのがあると、これから諦めたくなることがあっても頑張れそう。
* 9/25(Wed) 15:00 * No.118

半年で3回は……なかなかのヘビーユーザー。もしかしてハッピーイートがお気に入りですか。なんだか少し、嬉しいですね。(ハッピーイート提供のハッピーなボリュームを思い起こしては、あれに怯まないと思しき彼にささやかな感嘆を手向ける。我がことのように嬉しさを感じる理由として「私も利用した事があって親しみを持っているのと、あの店で友人がアルバイトをしているので」と補足を加えておいた。)普段は見られない姿をかたちとして残す。それも良いかもしれませんね。(同世代の若者たちに比べスマートフォンに写真を残す習慣に乏しく、彼から言及されるまで写真撮影の発想はなかった。空想で楽しむ感が増せば、期待薄よりは濃い空気になったか。)はい、真面目な方かと。なんですと。深夜徘徊……不良? 表向きは好青年らしく装って、裏の顔を持っていたりしますか。(ジョークに対してもマジレスしてしまう気質はかわらずで。眼鏡のフレームに指をあてがい、じっと彼の顔を見詰めて真相を見つけようとする。冗談だと返されたら、それまでだが。似ていると重ねられた相手の言葉に言い表しようのない感慨が沸き、瞬きを重ねる瞳に宿った。)引っ越して半年ぐらいという事は、鵜飼君は転校生なのですね。半年より前には出会えるはずもなく、その後も教室は正反対で。むしろこうして縁が出来たのは、ちょっとした奇跡にも思えます。といいますか、もしかして現時点で友達と思って貰えている……?(少々の焦り。次いでの誘いには、さらに目を見開いた。)受験お疲れ様会……、そ、そういうもある、のですね。何をするのでしょう、そのような会では。(社交力に欠ける身では縁遠い交流への疑問が先に立つ。愛想は薄いが、これでも興味関心はある。)答え合わせ。(また一つの思いがけない提案を反芻し、それから。しっかりと頷きを一つ打つ。)はい。大人になったら、そうしましょう。同感ですよ、これから諦めたくなることがあったとしても…胸を張って報告できるようにと頑張れる。励みになるのはきっと、自分と似た相手の鵜飼君だからです。
* 9/27(Fri) 01:47 * No.127

(「そしたら九堂の友達にももしかして会ってるかも」は、補足情報からの希望的観測。いつか学内でお互い見たことあるな、なんて気になって、声かけて交流深めることになるかもしれない。そうでなくても、いつか彼からあれが自分の友達だと教えてもらう日が来るかもしれない。ハッピーイートヘビーユーザーとしては、新しくできた友人とも利用しておきたいところなので。たぶんそのときには写真撮影だってするだろう。初めて二人で食卓共にした記念として。)たぶん、九堂よりは真面目じゃないよ。裏の顔もあるかもしれないし。実は影でこの辺シメてる不良のボスかも。(朗らかに返すはくだらない悪ふざけの続きだ。混乱招くようであれば、「冗談だよ」と種明かしすることになっただろう。こちらとしては、友人同士の軽い戯れのつもりである。基本的な情報すら共有していなかった仲なのに、不思議と見つかった共通点は親近感をより強いものにしていく。)そう、言ってなかったけど俺、今年の5月に転校してきたんだ。ここから結構離れたところからやってきたから、九堂と友達になれたのって本当に奇跡かも。……九堂は、まだ友達だって思ってなかった?(関係性の認識についての相違には、笑んだままちょっぴりの恨み言。会の定義問われれば、ちょっとの間だけ言葉を探す。友達と集まるための名目に、何をするかと問われるとは思っていなかったので。)お疲れさま会は、お互いの健闘の結果を報告して、努力を称え合っておいしいものを食べて、輝かしい未来への思いを語り合う?  っていうのは俺が今作ったそれっぽい内容で、なんかうまいもの食べて、何でもいいけど楽しい話したら、もうそれでお疲れさま会だよ。(「来てくれる?」という誘い文句は、ごく軽く放られる。色好い答えでなくても気にしませんよの意が込められた。気の長い答え合わせに付き合ってくれる人なのだから、もしかしたらそういう先回りは余分だったかもしれない。)そしたら卒業してもちょくちょく連絡する。大学どう?とか、バイトし始めたんだけど、とか、夏休み暇な日遊んでよ、とか。諦め頻度を下げるためにも。(最後のはこじつけが半分ほど含まれた。残りの半分は、自分よりきちんとしていそうな人に進捗報告をすれば、怠惰に流れる可能性が低くなりそうだなという打算のようなものである。)
* 9/29(Sun) 00:02 * No.131

(「大柄な男子学生なので、わかりやすいかもしれません」と友人の特徴を軽く口にし、友人と彼が正式に面識を得た暁には、フレンドリーな者同士、交流には何の問題もないに違いないと夢想が膨らむ。)よろしければ、これからもヘビーユーザーを続けて下さい。(今後も贔屓を継続して貰えたならば、いつか、かの店で彼と食事の時間を共にする事だって叶うかもしれない――ひとりの客に過ぎない立場ながら、幸せの名を冠する店舗に幸せな縁結びをほのかに期待しての、目論見めいたお願いは、表情筋の動きに乏しいながらも真摯な声音を伴った。続いての裏の顔の話には、思わずと相手の上から下までまじまじと観察し直し、考え込む素振りにて数秒の沈黙をおいて。)……。鵜飼君が不良のボスだとしたら世も末……風紀委員として私はボスを倒さねばなりませんが。いや、冗談、ですよね。(彼を信じるから彼の話を信じられない。そのロジックに到達して真偽を判じる。実際に冗談と知れば、こら、と軽く叱る声を発した。)その訊き方は、ずるいような。普通に社交性のある人間であれば、友達だと思っていなかったとは答えにくいでしょう。(社交性のないほうの人間は友達問答に眉を上げ、一拍のちに小さな笑気とともに、)ですが、もう、友達、で宜しいと思います。私としても今、友達だと思えたもので。(認める頃には、隠しきれない嬉しさがほのかに口許に漏れた。)なるほど、(お疲れ様会の内容に相槌を打ち、そこから更に続く言葉に瞬きを繰り返し、)……なるほど。(相槌を重ねた。)美味しいものを食べて、楽しい話をする、と。わかりました。お疲れ様会しましょう。羽目を外さない程度に。(楽しそうだから。決定の最たる理由は、単純なもの。そんな理由でも退けず、認められるようになった。)承知しました。トークというのは本来得意ではありませんが。君の言うようなやり取りを、してみたいと思いました。……よろしくお願いしますね。(夢までの道のりはきっと長く厳しい。しかし彼と他愛もない話を交わせたなら、なんだかんだと明るい道行きとなるだろう。直感だ。少々わくわくと胸を躍らせ本日一番の笑顔をみせて、アンケートの残りの質問と、ささやかな雑談はカフェオレが尽きるまで続いたはず。)
* 9/29(Sun) 22:39 * No.139

うん、季節限定メニューもまた食べに行かなきゃいけないし、九堂ともそのうち一緒に行かなきゃいけないから、しばらくはヘビーユーザー続けるよ。(幸福齎す店への二人揃っての来店予定は当然のように告げられる。きっとそこでは学友の友人とも面識得られるのだろうと当然のように信じている。一転して視線が観察の色帯びれば、沈黙の間に首傾げてなに?と短く問うてみせ、)風紀委員ってボスにも立ち向かわなきゃいけないんだ。仲間呼ばれたら負けちゃいそう。(叱られれば戯れはそこまで。彼に叱られるのは、まるで小さな子になったような気分でそんなに悪いものではなかった。ごめんと詫びる口振りに、反省は薄くしか乗せられない。賢しらな問いかけ咎める気配に対しても同じで、軽く肩すくめたのちに笑み深める。友達と認めてもらえたのが嬉しかった。素直に心持ちを言葉にする。)俺のほうから結構強引に友達じゃない?って言ってた自覚あったから、九堂の言質とれて嬉しいよ。これからも末長く友達でよろしく。(お疲れさま会もあることだし。快諾得られたら、ますます喜びは深まる。
同時に、したい遊びにちょっと強引に誘う自分と、なんだかんだ付き合ってくれる友人といったちょっと未来の構図が見える気がした。)そしたらまた受験の結果出た頃に連絡する。…そもそも俺と九堂で、羽目外せるかな?(なんて、素朴な疑問を差し挟む。彼ほどではないが自分も真面目なほうであると自覚がある。羽目外すの具体的な内容思い浮かばないあたり、揃って思いきり楽しんだとしても問題ないように思われた。)こちらこそよろしく。鵜飼ちょっとうっとうしいなって思ったら、スタンプ返してくれるとかだけでいいよ。既読無視は最後の手段にしといてね。(冗談が混じった取扱説明述べつつ、また瞳が弧を描く。それぞれの夢に向かって彼と自分が登るは別々の山だろうけれど、時に励まし合い、時に笑い合うことができれば、いつか頂上での景色を共有できるだろう。二人揃って晴れやかな笑顔でお互いの答え持ち寄る姿を脳裏に浮かべつつ、雑談交えながら質問に答えていく時間は和やかなものだった。)
* 9/30(Mon) 23:00 * No.144


azulbox ver1.00 ( SALA de CGI ) / Alioth