2009年4月9日。
>巌戸台分寮。
港区にやってきて初めての満月の夜。
影時間でその輝きを増した望月が、今宵は一層巨大に見えた。

>作戦室。
一方で、月の満ち欠けよりも注目すべきものが彼らにはあった。
巨大なモニター画面。映し出された、夢を見る12の顔。

深夜0時を回ったというのに象徴化する気配もない。かなり安定した”適性”だ。

>…!
>突然の無線。環からだ。

>!?
環が口にした”ヤツら”…その言葉に緊張が走った。

>…!
数分と経たず帰ってた環は大きな傷と、とんでもない“ヤツら”を携えてきた。
――イレギュラーのシャドウ。

>!!
大きな衝撃に寮が揺れる。
鳴り止まない重低音。地震とは違う。まるで、建物ごと何かの”攻撃対象”にされているような。

危険。それ以上の状況を把握しきれないまま、円の必死な様子に引きずられて階段を駆け上る。

>屋上。
目の前には月光に照らされた異形の怪物。
こんな怪物、どうしたらいい!?――揺らめく4つの巨大な影に、足が竦む。

>!
円はアタッシュケースから鈍く光る拳銃を取り出し、皆に手渡した。

ヤツらが襲いかかった瞬間、もう駄目だと目を瞑った。
――だが、想像と違って衝撃は訪れない。
その代わり、瞼の裏にあの日の子供が現れた。 指で作った銃をこめかみに当て、笑う。

考えるよりも先に体が動いた。
震える手で拳銃を握り締め、ゆっくりとこめかみに…


Event1『心の海より出でし者』は、PCたちのペルソナ覚醒イベントです。

共通の流れ
引越し初日に影時間を体験した事を除けば、何事もなく7日、8日、9日を終えて、今夜も0時前に就寝したPC達。 一方、彼らに影時間への適性を見出した美鶴と幾月は、新たなペルソナ使い候補としてPC達を夜な夜な監視していた。 そんな時、外に出ていた環から緊急連絡が入る。普通タルタロスの外には現れないはずのシャドウ、それも大型のものと遭遇し、撒くことも出来ずにヤツらを引き連れて戻ってくるとのこと。 急いで円がPC達を起こして外に避難させようとするが、その前に環とシャドウが到着。 そして仕方なく逃げ込んだ屋上にも、既に大型シャドウが4体待ち構えていたのだった。
絶体絶命のピンチ、かと思いきや、円から渡された拳銃(実は召喚器)を手にしたPCの脳裏にはあの不思議な子供が現れ、その動きに倣う様に拳銃で頭を撃ち抜くと、自らのペルソナが目の前に。

補足
皆さんに描写して欲しいのは、突然現れた自らのペルソナが〔名前を名乗り〕、 訳が分からないものの最終的に〔ペルソナのスキルを使ってシャドウに1発攻撃〕をし、 未知の力によって精神力・体力を使い果たしたPCが〔気絶する〕ことです。 この3点さえ描写していただければ、その他はご自由にどうぞ。

★ペルソナが名を名乗る際には、「我は汝、汝は我、我は汝の心の海より出でし者…”××”なり」
 の形式で××にはペルソナ名をお願いします。
★ペルソナが喋るのは名前を名乗る時のみ、ペルソナとPC間での会話などはできません。
★使えるスキルは、各自のプロフィールのペルソナページをご確認ください。
★下のチーム分けを確認し、該当するスレッドにレスする形で活動をお願いします。
★チーム内での投稿順は関係ありません。都合のいいタイミングでご活動ください。

《活動形式 / 字数制限 / 使用掲示板 / 期間 / ランクアップコミュ》
ソロール / なし / 指定掲示板 / 8月10日 23:59まで / 同じチームのコミュ+2

チーム
【マジシャン】利川景充 / 上広優一 / 当真玄
【プリーステス】糸川綾 / 加賀美誠 / 藤澤幸
【エンプレス】徳永小百合 / 真壁香澄 / 玖珂愛
【エンペラー】児玉秀斗 / 赤萩啓司 / 立平奈南