陵南高校2年 Koshino Hiroaki
2号棟 202号室(同室者:??)
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マラソン(#006ec4)
生まれつき与えられたものは多くなかった。同年代のプレイヤーと比べれば小柄で細身、俊足の持ち主でもなければシュートやドリブルのセンスに優れているわけでもない。ただ、ひたすらに負けん気が強かった。嫌いな言葉は「無理」。限界値は自分で決める。その精神が逆境でこそ越野を奮い立たせる。ここぞという時の粘り強さやプレッシングの技術、それを支えるスタミナは地味で過酷な練習に真面目に打ち込んできた証左。与えられた課題がどんなものであれ投げ出すことはしない根気強さとプライドの高さが陵南のユニフォームを勝ち取らせた。そんな負けん気の強さは日常でも遺憾なく発揮され、上下関係に厳しく目上を立てる生真面目さは持ち合わせているものの、沸点は低く感情的になりやすい。相手が誰であれ怯まない勇気と無鉄砲さは紙一重で、他人との衝突も日常茶飯事。一方で、真正面からぶつかった末に得た友情も少なくない。面倒見がいいと呼ばれるようなわかりやすい寛容さは持ち合わせていないが、良くも悪くも心が動かされやすく、情に厚い。どんなに気に入らない相手だろうと一度手を伸ばしてしまえば最後、口では不満たらたらでも決して見捨てることは出来ない男だ。