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【Event7】恋愛

巨大なモミの木のツリーが聳え立つパーティー会場と化したエントランス。料理に飾りつけにおめかしと、皆でクリスマスパーティーの準備を行う楽しい時間。何か大事なことを忘れている気がするけれど、どうしても思い出すことができない。そうして準備が整えば、いよいよパーティー開始の乾杯だ。
* 9/21(Sat) 15:46 * No.3
アルカナが示すもの

やあ、アリス。パーティーは楽しんでいるかい?
……おや。どうやら心から、って顔じゃなさそうだ。何か他のことに気をとられている顔をしてる。
そうだ、気晴らしに君を占ってあげようか。

>マンゲツはタロットカードを取り出し、テーブルの上に並べた。

君は、なぜ君のペルソナが”恋愛”のアルカナを持っているか考えたことはある?
理由なんてあるのかって? 逆にない方が不自然だろう?
ペルソナはもう一人の君と言ってもいい存在だ。決められたカテゴリーの中で偶然選ばれたにしたってそれなりの意味はあるに違いない。
さあ、好きなカードを一枚選んでごらん。

>カードを選ぶと、マンゲツはそれをひっくり返した。
>!
>なんと、”恋愛”のカードだ。

恋愛とは喜びと高揚の象徴であり、最も強烈に生の実感を与えるもの。
この世界は愛と闘争によって生生流転するという。
しかし人生には限りがあり、心から愛するに値するものを選び取らねばならない。
故に「選択」を示すのがこのカード。

共感を求め、あるいは否定を恐れ、時に人は自らの愛するものを捻じ曲げる。
それもまた選択だ。常に大切なものを選びとるには勇気が要る。

なにものも愛することを臆さない、自信にあふれた存在。……そんな風になりたいと君は願った。違うかい?

そう、かつて”君”はアリスになりたかった。だが、君には新たに思い描く”未来”があるはずだ。
そしてそれを実現するのは此処≪イデア・ルーム≫じゃない。

>マンゲツは新たなカードを引き当てた。
>真っ白なブランクカードだ。
白紙の未来。君たちに明日は来ない? いいや、これはその明日を決めるためのカードさ。

>白いカードを先ほどの”恋愛”のカードに重ね合わせ、ひっくり返すと、
>!?
>両方とも真っ白なカードに変化した!
これを”ワイルド・カード”と言う。つまり”何にでもなれるカード”のことだ。

カードなんて単なる紙切れ。それ自体は無意味なものだが、しかし我々はそこに意味を見出した。
思い出してごらん。君には何が浮かんで見える?
君が愛すると決めたのは誰?
* 9/22(Sun) 20:13 * No.8
アイリーンとの思い出

夏の海、砂浜、ふたりで作った砂のお城、……つやつやぴかぴかのおだんご!
アイリーンはみんなのお姉ちゃんだから、わたしにとってもお姉ちゃん。妹みたいに甘えるの、心地よかったなあ。
優しくて、あったかくて、なんでも叶えてくれそうに甘やかしてくれるけど、……だから、かな? みんなに優しいお姉ちゃんだから、あの時はひとりじめしたかったの。ふたりのお城を一緒に作ってくれて、いろんな過ごし方の想像をして、たくさん甘やかしてもらったな。わたしの中で、とっても大切な思い出。特別を叶えてくれて、すごくすごく嬉しかった。
* 9/27(Fri) 23:04 * No.26
ジャガとの思い出

エントランスのサイダースイカ! 牛乳寒天! 直接のお礼は言えてないけど、うさぎの付箋ちゃんと見てくれたかな。ふふ。美味しかった。
ジャガは少しふしぎな雰囲気だけど、やさしい人なんだろうなって思ってたの。美味しいおすそわけもそうだし、ジャガと話すひと、みーんなジャガのこと好きになってるもん。わたしもいっぱいおしゃべりして、ジャガの魅力をもっと知りたかったな。……ね、いつか、この姿じゃなくても、知れるかな。
* 9/27(Fri) 23:05 * No.27
イサナとの思い出

はじめてのボスシャドウ、……やっぱり怖かった!
一番にイサナが守ってくれて、そのままイサナばっかり狙われちゃって……ふふ。笑いごとじゃないのに、やっぱりそれを思い出しちゃう。わたし、あれから最後までシャドウの攻撃を受けてないの。イサナがくれた無敵、ずーっと続いてるみたい。すごいでしょ。
お守り、お礼の気持ちで渡したのにすごく嬉しい反応をしてくれたから、わたしのほうがまた貰っちゃった気分だったな。イサナの柔らかい空気感、やさしい気持ちになれるから、すごく好き。
* 9/27(Fri) 23:06 * No.28
ロックとの思い出

盆踊りの、祭囃子。……楽しかったなあ。
似てるなって感じる部分があったの。惹かれる部分もたくさんあった。たぶん毎日考えてたけど、わたしだけの秘密にしちゃおうかなって思ってた。だって、御伽話の世界では“アリス”に王子はいないもん。叶わなくても良かったの。
夢が、……夢じゃなくなって、わたしだけ先に全部知ってから。
ほんとに、知られたくなかった。いやだったのに、なんでだろうな、あんなに平然と受け止めてくれて。……すごく苦しかったはずなのに、思い出しても上書きされちゃった。だいすきなひとと手を繋いで、わたしの小さい指もかわいくて、嬉しくて幸せになっちゃったもん。わたしはやっぱり、ロックがだいすき。望んだらぎゅーってし返してくれて、あったかくて、わたしが前に進むために欠かせない人で、……うん。だいすきなの。伝わってるかな。
* 9/27(Fri) 23:14 * No.29
覚醒

(靄のかかった記憶が、マンゲツの言葉で取り戻されていく。噂を聞いたあの日から毎日のように縋るほど、理想の世界は優しくて、幸せに満ちた日々だった。――けれど、夢はいつか醒めるもの。見目に性別、視界に映る光景ごとまるで掛け離れた夢と現実の感覚を意識して切り離していたように、本来の“己”を模した姿への変化に気が付けば、そこに居るのはもうアリスではない。)……幸せだったな。楽しかった。満足したのかって聞かれたら、多分ちょっとは物足りない。(夢の心地よさを自覚しているから、平然と笑う。男である自分の姿をつまらないと思うことはおそらく変わりないし、理想の姿で心を満たしたところで“好き”に飽きることもきっとない。それでも、時計の針は進み続けるから。)俺はさ。夢で幸せだったから、生きていこうって思えたんだ。自分のことを受け入れたくなかったのは事実でも、――優しい夢が、大切な人が受け入れてくれたから、前に進むことが出来た。 この世界のことは愛おしくて大切だけど、俺にとっては“夢”なんだ。(すべてが綺麗に割り切れるわけじゃないから、すこし苦い気持ちが胸に残る。けれど夢には色んな形があるのだから、合わせ鏡を通さなくたって、いつかまた幸せな続きを見ることだってあるかもしれない。軽く呼吸を挟んで、マンゲツを見つめた。)夢に縋りたくなる時が、またいつか来るかもしれない。でもそれは多分、楽しかった日々を思い出しながら辿るような、……現実を生きるための糧として、求めるんだと思う。――だから、俺は現実を生きていくよ。愛する人も、そこに居るから。(果たして彼はどこまで見透かしているのか。アリスに向けられた言葉に応える男は、面影を残さずに笑った。)
* 9/27(Fri) 23:16 * No.30


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