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記憶の扉 I

  は、 ………ああ、そう、正に     ような文武両道で、…………──

淡い灯りと共に酒気を帯びた声が薄く開かれた扉から滲む。
そうっと覗き見る目、静かにそばだてる耳、ひゅっと呑んだ息。ぴったりと重なる二人分。固く結んだ手を引くのはいつだって、  のほう。
* 7/26(Fri) 01:17 * No.3


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