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記憶の扉 I

日あたりの良い窓辺に佇む大きな背中。
その背中が大好きだった。
教わった文章も、好きになりたいと思った。

声に出して読んでみたら、褒めてくれた。
暗唱すると、もっと褒めてくれた。
努力すればするほど、褒めてくれた。

褒めてもらえるならばそれは絶対に正しい事だ。
だから、止められなくなっていた。
* 7/26(Fri) 07:25 * No.4
記憶の扉 U

惹かれた理由は、それが反抗や反骨を表現するものだから。
認められず表に出せない言い訳も同上の内容で、突き詰めればきっと何よりも、教えに囚われている自分自身に原因があることも分かっている。

いつか耳にしたあの旋律は今も耳に焼き付いて離れない。
* 8/18(Sun) 19:47 * No.13


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