参、委員会選択の段
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【参】4日目:用具倉庫前
(その名の通り武器や武具、備品の管理はもちろんのこと学園の修補から誰かさん達が作った穴の埋め戻し作業に至るまで、用具委員会の仕事は多岐に渡る。そんな中、燃える男浜守一郎が任されたのは呼び込み係。用具委員会委員長である食満留三郎先輩は一年生トリオを引き連れて倉庫の前にある塀の修補を、富松作兵衛は倉庫の点検がてら修補や手入れが必要なものを見つけては紹介も兼ねて倉庫の前に並べている。その傍らにて、)えーと、こちらは燃える用具委員会です! 手先が器用な人! 工作が好きな人! 力自慢の人! アヒルさんボートに乗ってみたい人! みーんな用具委員会へようこそ! 初心者にも優しい楽しい委員会です!!(途中「え」と声を漏らした富松の顔が物語る通りアヒルさんボートに乗る許可は取っていないが「とにかく楽しそうな感じを出せ」とのお達しなので。そうして懸命に叫ぶもそもそも体験入学生の数は少ない。大声に振り返るのは忍たまばかりで、肝心の彼らは嗚呼何処。)おれも編入組だけど、用具委員会に入って毎日楽しいです! 色んなことに挑戦してみたい人、みんなと仲良く仕事がしたい人いませんかー! 漆喰砲撃つのも楽しいよー!(そうして飛ばすは声のみにあらず。インパクト重視だと言われて持たされた漆喰砲をどかんと一発。ただし無駄遣いは厳禁なので向かいの塀に向けて。「おお! ナイスコントロールだ守一郎!」それをすぐさま一年生トリオが鏝でせっせと塀に塗りたくる。「一年生達もいいぞ!」食満先輩は喜んでいる。とにかく目立つという点においては花丸満点のパフォーマンスとなったわけだが、さてこの大騒ぎを楽しそうと受け止めてくれる体験入学生は居るのだろうか。)
* 10/18(Sat) 00:30 * No.3
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(忍術学園での生活も四日目。今日は一年い組の授業を見学させてもらい、彼らのはきはきとした姿に目を細めたものだった。作法、会計、学級、生物。また見学に行きますねと微笑み、さて委員会の見学を、と思って、彼らの委員会の活動拠点は聞き忘れていたことに気づく。まあ、この時間は委員会活動の時間と聞く。賑やかなところを探せばきっと委員会活動をやっているに違いない。うんと頷き、そのまま学園内を歩く。用具倉庫前へと足を運んでいたのは、無意識のことだった。数少ない活動場所を知っている委員会のもとへと足を運べば、目になじんだ彼の声が聞こえる。)……わ、(ちょうどドカンと一発放たれた漆喰砲を目にしてぽかんとして。つい声が漏れてしまったものだから、聡い方はこちらに目を向けただろう。ぽかんとした顔を丁寧に下げて、次に挙げた時にはいつもの穏やかな微笑みを浮かべていた。)こんにちは、体験入学で参りました、鰐文寺英哉と申します。見学させていただいても構いませんか?(近寄り、委員全員を順に見つめてから穏やかな態度で願い出る。)ええと、その……砲というものになじみはないのですが、それでもよろしければ。(少し眉を下げての言葉は冗談めかしたそれである。)
* 10/18(Sat) 17:24 * No.5
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(わいわいがやがや。ともすれば近くに居た体験入学生そっちのけのお大騒ぎとなりそうな賑わいの中、流石は六年生。小さな声をも拾い上げた食満先輩が「守一郎!」と声を上げたなら、思わず視線の先を振り返り、)英哉!(喜色満面。)来てくれたんだ! ありがとう!!(ご機嫌な犬のごとくたったか彼に駆け寄った。)もちろん!なんでも体験してってよ。(それから砲について言及されればあははと笑い、「じゃあ撃ってみる? おれがやり方教えるよ」とこちらも冗談半分に。危険なものではないので望まれれば実現も可能であるが。)でもとりあえず自己紹介だよね。みんなのこと紹介するよ。(そうして用具委員会委員長から順に各々歓迎の言葉と自己紹介、そして「よろしく(お願いします!)」と締めくくる。途中「ナメクジは好きですかあ?」なんて質問が紛れていた件についてはさておいて。)というわけで、こちらおれがお世話係になった英哉です。手先が器用だから何でも任せられると思うんですが、どうしましょう?(委員長である食満先輩にお伺いを。すると「それは心強いな。どうせなら楽しくやれた方がいいだろう。何かやってみたいことはないか?」と問いの答えは彼に委ねられることとなり、)えーと、塀の修補、用具の点検や手入れ、修理、それから…(指折り数えて思いつく限りの仕事を挙げてみる。)英哉は何かやってみたいことある? 用具倉庫の中はこのあいだ簡単に紹介したけど、他に見てみたいものとかあったら遠慮なく言ってくれ。
* 10/19(Sun) 19:12 * No.10
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(ほんのささやかな声にも気づくのは、先輩というものの持つ視野の広さか。食満先輩とパチリと目があったことに反射で軽く微笑み、彼が駆け寄ってくれる姿に自分も歩み寄って。)はい、約束いたしましたし、用具委員会に興味もありましたから。体験できるということで、楽しみにしておりました。(穏やかに軽く顎を引き、微笑んで。冗談半分の提案に少しばかり迷うように目を瞬かせ、「ご迷惑でなければ、ぜひ」と花を飛ばすかのように笑みをかわそう。)はい、よろしくお願いいたします。福富先輩……、しんべヱ、くん?(軽くひざを折って、一年生にまで先輩と呼びかけようとして「しんべヱって呼んでくださぁい!」と訂正を求められ、言われたままに名前を呼ぶ。わちゃわちゃとそのまま一年生たちは名前呼びに移り、富松くんにも先輩呼びは恐縮されてしまったので、富松くん呼び、食満先輩呼びに落ち着く。「ナメクジさんは、お友達になったことがありません。僕に紹介してもらえませんか?」と丁寧に一年生たちの言葉にも対応を続けて。)改めて、よろしくお願いいたします。浜先輩には本当によくしていただいていて…、手をかけることは好きですので、何なりとお申し付けていただければ。(そうして頭を下げていれば、楽しくやる、やってみたいこと、とのお言葉にぱちりと瞬いて。体験するにもこちらに委ねていただけるとは思っていなかったが、少し考えるようにして。)…では、もしよろしければ壁の修補に参加させてはいただけませんか?やったことはございませんので、お役に立てるかはわかりませんが…。(控えめながらも、そうして意思を表明してみせる。忍者の道具にも興味はあるが、それはそれとして。)
* 10/21(Tue) 01:01 * No.12
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(自己紹介の折、一人ひとりに向き合う真面目な彼の応答をはじめこそ微笑ましく見守っていたけれど、 )…いいなあ。(ぽつり。呟きはきゃっきゃっとはしゃぐ一年生たちの賑やかな声に紛れて。そんな一抹の羨望が滲む声音すら拾い上げたのだろうか、あるいは顔に出やすい男の感情など筒抜けだったのだろうか、食満先輩がぽんと肩を叩いて頷いてくれた。その眼差しはいつか人との関わり方を諭してくれた時のそれと似て、お前の望むようにやれと言ってくれているような気がして、はいと小さく頷き返す。)……塀の修補か。うん、用具委員会のメインの活動の一つだし、英哉なら丁寧にやってくれそうだ。(そうして塀の修補の続きを任された二人。食満先輩は一年生たちを引き連れて、作兵衛が並べた用具の手入れや修補へと。まだ体験入学生と話したいと名残惜しそうにゆく一年生たちの背中を笑って見送れば、)じゃあおれたちも頑張ろう! こっちの塀は大体修補が終わっているから、実技の授業で使うあたりの塀を直しに行こうか。(早速委員会体験の始まりだ。今日も一年は組の実技の授業は散々だったらしい。向かった先の塀には無残にもいくつもの穴が残っている。)あはは…やっぱり一年は組の授業のあとはこうなってるよね。(苦笑交じりに抱えてきた道具を地面に置いて。)この桶に入ってるのを掬ってコテに乗せて……こうして塀に塗っていくんだ。(桶に入っているのは土壁の材料となる土と水に藁スサや砂、海藻糊が混ぜられた粘性のある泥のようなもの。それを穴に塗り込め、)で、大きな穴を埋めた後はコテで平らにして、(表面を綺麗に仕上げれば完成だ。)…うん。こんな感じかな。さっきは漆喰砲を使ったから綺麗に上塗りまでしたけど、基本は穴を埋めれば大丈夫。じゃあ英哉もやってみようか。
* 10/23(Thu) 09:28 * No.18
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(彼らのやり取りなどつゆ知らず、食満先輩が席を外せば深く頭を下げて見送り、「ご期待に添えるように努めます」と微笑みながらうなずいて見せる。経験はなくとも、彼が見守ってくれ、教えてくれるなら、いつも通りに丁寧にやっていけば問題もないだろう。)わかりました、よろしくお願いいたします。こちらは今直したところなのですね。(生徒たちの手でこのようにきれいに直すことができるとは、と、感嘆混じりに息をつく。「何かお持ちしましょうか」とは、彼に道具をすべて持たせることが申し訳なく、けれどどの道具ならば初心者にも任せられるかがわからなかったからのこと。そうして彼に導かれるままについていけば、これまたいくつもの穴が開いている壁の姿。ぱちくりと目を瞬かせて。)授業の後にこうした穴が残ることは多いのですか?(もしもこれがいつものことであれば、仕事は多そうだ。ぱち理と目を瞬かせつつ、壁の前に置かれた道具に視線を下ろす。彼の解説になるほどというようにうなずきながら、)はい、わかりました。穴を埋める、ですね。(彼のまねをして、丁寧に穴に塗り込み、表面を仕上げていく。さほど時間もかからず、一つの穴を埋め終わる。まだまだ数はあるから、そのまま丁寧に作業を進めていく。)…旅をしているときには、穴が開いていたり、崩れていたりする塀を見ることもありまして……諸行無常とはいえ、もの悲しい思いをすることもありましたが…直すすべを得るというのは、よいものですね。(その時に実際に直せるかどうかは別として、こうしてやり方がわかるというのは良いもののように感じて、着実に鏝を動かしていく。)
* 10/24(Fri) 15:26 * No.21
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うん。毎回じゃないけど、一年は組の手裏剣って絶対に的に当たらないんだ。塀に当たらないときは味方に当たったりとんでもない方向に飛んでったりするらしいよ。そういえばそろそろ一年生の授業見学が始まったんだっけ?(ならば実際に見た方が早いだろう。いっそ見事なほど不思議な軌道を描く彼らの手裏剣はお手本には向かないが芸事に通じる彼には興味深く映るかもしれないと思いながら、慣れた手つきで塀の穴を埋めていく。)そうそう……流石英哉、上手いなあ!(丁寧に、それでいて手際よく埋められた穴はもう何処がそれだったのかわからないほど。関心を声に乗せたなら、此方も負けないぞとコテの柄を握り締めて。)……うん。分かる気がする。おれもずっと、ぼろぼろになった城趾を見てたから、こうやって壊れたものがきれいになるの、いいなあって思うよ。(けれども競い合うにはあまりにも穏やかな彼の心根に触れ、意気込んだものの語気は自然とやわらかになる。思い出した遠い記憶。否、そう時間がたったわけではないのだが、それほどに忍術学園に来てからの濃密な時間が印象的なのだろうか。そうして静かに塀を修補を続けるうちに、先ほど飲みこんだ言葉が徐々に迫り上がってきた。不思議と沈黙は気にならなかったけれど、)…あのさ、英哉。(えいや、と声を出してみる。)おれ、さっきしんべヱや喜三太たちのこと、いいなあって思ったんだ。(手は止めず、あくまで雑談の続きのように。普段は勢いに任せて突き進むことも多いくせ、一旦タイミングを失ってしまうと思い悩むことも多い自覚はあって。それを見抜いて励ましてくれた食満先輩のまなざしを思い出せば勇気がわいた。)……おれも最初に、守一郎って呼んでくださいって言えばよかったなあ、ってさ。
* 10/26(Sun) 12:06 * No.25
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一年は組というと、しんべヱくんと喜三太くんですね?…予測不能なほうへ飛んでいく皆様を、怪我無く導くことができていらっしゃるのはきっと先生方のご尽力のたまものなのでしょうね。僕が見学させていただいたのは一年い組の子たちで…は組の見学は、確か明後日だったかと。(い組の子たちはまさしく優等生という風だったように思うから、驚いたように小さな彼らの姿を思い浮かべる。それでも彼らに目立った心身の傷はなかったように思えるから、やはりいいところなのだという実感を新たにして微笑んで。)恐縮です。この漆喰も、忍術学園ならではの作り方があるのでしょうか?(なんとなくなじみが異様な気がして。最も漆喰には初めて触れるので、比較対象はないわけだが。丁寧に、丁寧に。傷跡が残っていたことすら感じさせないように丁寧に傷ついた壁を埋めていく。)……そうですね。ご時世柄、壊れゆくものはありますし…時の流れは巻き戻せないものですが、だからこそ、こうして整えることには意味があるのだと思います。(朽ち果てていくものはある。廃寺、焼き打たれた村、崩れ落ちた塀、夜盗の痕跡。瞳の奥に遠い景色を描きながら、手を休めることはなく。少しばかり変な空気にしてしまっただろうか、と、幾許かの哀愁に別れを告げて、空気を切り替えようとした時だ。彼の声にぱちりと瞬き、そちらを見る。相槌だけを打ち、彼の言葉を妨げることはなく耳を傾ける。)……守一郎、くん?(彼の言葉を耳にするにつれ、自然と名前を呼んでいた。相手の喜びとなるのならば、この呼び名に拘泥するつもりはない。コホン、と咳払いをして。)…さすがに、お世話になるのですから、守一郎先輩、でしょうか。……あなたの名前を呼べるのならば、嬉しく思います。もし、あなたが許してくださるのでしたら…呼び方を変えても構いませんか?(とはいえ、これまでに畏まって義理を通すべきと考えていた彼の呼び方を急に変えるのが何となく気恥ずかしくて。真面目ぶった口調で許可を求める形に帰結する。もしも呼び方を変えることに成功すれば、年齢不相応の無邪気な破顔をみせたはず。とはいえ仕事に手を抜く性質でもないから、そのまま壁はすっかりきれいな姿を取り戻す。そのうちに戻ってきた先輩方にも喜んでいただけたなら光栄の至りだが、それ以上に暖かなものを得た気がする。そんな放課後だった。)
* 10/27(Mon) 01:41 * No.27
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うーん、どうなんだろう。作り方が忍術学園ならではというより、材料とか色々揃ってるからかな? はじめから居ると気づきにくいみたいだけど、やっぱり此処って凄いところだからなあ。贅沢ってわけじゃないけど人も物も良いものが集まってるなって思うよ。(そもそも防犯のためとはいえ繰り返し破損する学園中を何度も修補できるくらいには豊かな所だ。途中から編入した身としてはそれが如何に凄いことかよくわかるので語る声には実感がこもる。)って言っても、直しても直してもあっちこっち壊れるから修補も予算もなかなか追いつかないんだけどね。(実際相当カツカツのなか頑張ってやりくりしているのだが、予算をめぐっての熾烈な争いの話をするのは憚られたので今は内緒にしておこう。)……うん。完全に元に戻ることはなくても、新しい何かになることもできるしね。(彼の話はどこか曾祖父の語るそれと似て、その瞳がこれまで映してきたものの多さを物語っているようだ。どこかもの悲しい気配を纏う理由をまだ知らないけれど、いずれ知れたらいいなと思う。仲良し計画はまだ始まったばかりなのだ。友達作りのいろはは忍たまの友にも載ってなかったけれど、此処に来てからわかったことが幾つかあって。)……!(その一つが、友達に名を呼ばれると嬉しいということだ。ぎこちなく紡がれた己の名にぱ、と顔が明るくなる。)いやいやいや!守一郎くん!守一郎くんがいい!!(そして勢いよく彼の提案を却下した。守一郎と呼んでもらえるならこの際敬称はなんだってよかったのだが「くん」と「先輩」の間には天と地ほどの差がある気がして。きっと渦巻く様々な思いがあるのだろうに、また一歩此方に歩み寄ってくれた彼にこれ以上ない喜びが胸の内から湧き上がる。コテを手にしていなければ思わず抱きついていたに違いない。)もちろん! これでおれたち、もっと仲良しに近づけた気がする!(満面の笑みに興奮を隠さぬ語気。表面的なことだけに囚われるのは愚かだけれど、形から入ることも想いをきちんと言葉にすることも大切なことだと知っている。こうして二人できれいにした塀は明日にでも傷つくかもしれないけれど、また修理すればいいだけだ。その時となりに彼がいたら嬉しいなと思うから、思ったことをそのまま伝えることにした。)英哉、楽しかった? おれはすごく楽しかった! また一緒にやれたらいいな。
* 10/30(Thu) 00:19 * No.34
azulbox ver1.00 ( SALA de CGI ) / Alioth