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【後日談】年の暮れ:自宅>浜先輩、綾部先輩

『浜先輩、綾部先輩、また四年生の先輩方へ
先日ぶりとなります、細葉史士郎です。この度は四年生の皆様にご報告がありまして筆を取らせていただきました。既にご存じかもしれませんが、僕が所属しますベンリナダケ城城付き忍軍が来年度からインターン先に加わることとなりました。五年生の方々は既に候補をいくつか見繕っているかと思いますので、まだ進路や体験しておきたい職場がはっきりとしていない(可能性が高い)四年生の皆々様にお声がけさせていただいた次第です。うちの忍軍は元を辿れば城と領地を防衛するための自衛組織のようなものが元となったと伝えられています。比較的ホワイト企業の自信があります。何卒。ご検討ください。』

(以下、二枚目の内容である)

『上司命令で一応勧誘文送ったけど、本当に気が向いたらでいいし体験してみるだけでもいいからね。そもそも浜先輩と斉藤先輩はご実家云々があるだろうし、綾部先輩はきっともう理助くんが声掛けてるだろうし、滝夜叉丸先輩と三木ヱ門先輩は静かで目立てないところ駄目でしょ?忍者にいうことじゃないけどね?とにかく売れっ子忍者したいならうちはお勧めできません。もういっそみんなで遊びに来てくれるとかの方が歓迎します。近所においしい団子屋があるのでごちそうもします。
それでは。
追記 綾部先輩と作法室で騒いでたとかなんとかで立花先輩にフラれました。僕はいたって真面目に委員会体験をしていただけだと弁明しておいてください。
浜先輩に定期 魚の神経を逆なで、団子の会談後、インターンに行ったっていいんじゃーん』

(悩んだ末に二枚の手紙を重ねてしっかりと紐で縛った。なんだかんだと繋がった縁を慈しむように紙面を撫で、学園長の元へ赴くといった父に手紙を預けよう。背中を見送ったところで、ふと、本当にふと不安になる。)……インターンも学園長の突然の思い付きで、僕の所属もなにも四年生にまで伝わってなかったらどうしよう。というか、冬休み中だったりする?……ま、その時はその時かあ。新学期にでも読んでくれるでしょ。(ぐっと背伸びして、今日も仕事と修行に励むため、自宅へと戻っていく。青年はやっぱり、こういうところちょっとがさつなところがあった。)
* 12/28(Sun) 00:11 * No.69

(冬休みが終わり、新学期を迎えて。新年の挨拶をしに小松田さんを探していると、ちょうど彼もこちらを探していたらしく。話を聞けば去年の暮れ頃に学園長の元に細葉さんのお父上が訪ねて来られて、四年生に宛てた手紙を預かったのだとか。だがその頃にはもう冬休みが始まっており、学園長は小松田さんにその手紙を託し、新学期に四年生が登校してきたら渡すよう言ったらしい。)じゃあ皆を集めないとだなあ。小松田さんは、初めて会った四年生が僕だったんですよね。自室にならいるかな。(そのまま小松田さんと別れて、四年の皆の自室を訪ねて回った。滝夜叉丸、タカ丸さんと呼び集めて、残すは守一郎と三木ヱ門。二人の自室に三人で歩いて向かい、一声かけてから戸を開ける。)守一郎、三木ヱ門、細葉さんから僕らに宛てたお手紙が届いたよ〜。一緒に読もう。(二人にこれ、と細葉さんからの手紙を見せて、部屋の中に入り座る。四年生の五人が集まった室内はたちまち賑やかになり、「おい私にもちゃんと見せろ」「ねえ、皆はインターン行く〜?」「お団子早食い競争でもするか」などなど、好き勝手に喋る面々と共に手紙を読み終えて。やがて自室に戻った後、手紙への返事を書き始めた。聞けば滝夜叉丸やタカ丸さんもそれぞれ自分で返事を書くことにしたらしく、細葉さんの手元には複数の返事が届くのだろう。)

 細葉さん、ご無沙汰しています。綾部喜八郎です。お手紙ありがとうございます。
 まず、これだけは書かせて下さい。細葉さんの正体を知った時、僕が覚えた感情は驚きと納得でした。ああ、だからあの時細葉さんは呼んだら来てくださったんだな、ツッコミがうまいのも普段から鍛えていたからなんだなって。
 そんな細葉さんが働くベンリナダケ城城付き忍軍のインターンに、行ってみたいな〜と思いました。でも僕は将来理助さんの所属するお城で働く予定なのですが、そんな他所のお城の忍びが堂々と細葉さんの働く忍軍にお邪魔してもよろしいのでしょうか。駄目ならこっそりばれないように行きますね。
 勿論細葉さんとお会いして遊び、お団子も食べたいです。よろしくお願いいたします。守一郎や滝夜叉丸達も誘ってお団子パーティを開催しましょう。

 なお立花先輩につきましては、既に「細葉さんはあの日とても真面目にツッコミをいれてくださいました。立花先輩にもお見せしたい位見事なツッコミでした」と弁明済みです。
 フラれてしまったのはごめんなさい。でも立花先輩はその後「そこまでツッコミがうまいなら今度山村喜三太と福富しんべヱをぶつけてみるか……」となにやら考えておられました。いつか一年は組のよい子達が細葉さんの元に向かうかもしれませんが、そこは細葉さんの華麗なツッコミで切り抜けてくださいね。
 それとこれは余談ですが、細葉さんはどうしてそんなにすらすらギャグを思いつくのですか。僕も守一郎を笑わせたい〜。

 では、インターンや遊びに行く詳細につきましては、追ってお手紙を書きます。
 それでは、また。

(体験入学が終わった後も、こうしてしっかり縁は結ばれて。返事を書いた紙の片隅に立花先輩が「ナイスツッコミ!」と微笑んでいる絵も描き加えて、繋いだ絆はこれからも途切れず続いていくのだった。)
* 12/28(Sun) 11:29 * No.73

え、史士郎さんから!?(さほど時が立っていないというのに随分と久しい気がしたのは寂しさの証左か。同じように期待を隠し切れない彼らに並んで、目を輝かせながら手紙を読んだ。案の定、途中で大笑いが止まらず、腹を抱えて転げ回っているうちに気づけば三木ヱ門と二人きりになっていたが。やがて、「ほら、守一郎も返事を書くぞ」と促され、)うん! えーと、なんて書こうかな。(慌てて筆を持つ。以前自分の方から手紙を書くと約束したが、送り先が分からず困っていたので彼の方から送ってくれてよかったと上機嫌の書き出しはスムーズに、けれども再びダジャレを読み返しては大笑いをして三木ヱ門に呆れられ、所々よれた字が堪えきれない笑いをそのまま紙に滲ませるよう、時間をかけて返事を認める。)

『史士郎さんへ 
お元気ですか? おれはとっても元気です! お手紙ありがとうございました。本当はおれから送りたかったけど、送り先がわからなかったので助かりました。今度はおれからもお手紙送りますね。って、ここまで敬語で書いちゃったのは実は史士郎さんがとっても年上だって話を聞いたからなんですが、それって本当ですか?よく考えたら喜八郎とかも史士郎さんに敬語使ってるし、おれ、もしかしたら今まで大分失礼だったのかも?もう忍術学園の先輩ってわけでもないし? そういうわけで、こんな感じになりました。それにしても史士郎さんが忍者だったこともびっくりです。通りで身軽だったわけだ。ベンリナダケ城のことも気になるし、インターン?はぜひ行ってみたいです! 将来マツホド忍者として活躍することをあきらめたわけじゃないですが、だからこそ今のうちに色々見て経験しておきたいなって思うので。あとは単純に史士郎さんのおうちに遊びに行きたいなあって。あ、だったら英哉も連れてっていいですか? 今度誘っておきますね! 楽しみにしてます!
団子の文字を見て笑いが止まらない浜守一郎より 

追伸
次の定期便はいつですか?』

(なんなら次に自ら手紙を出すときにお題を添えてもいいかもしれない、なんて思いながら。定期便もらっていい気分。あ、)
* 12/28(Sun) 16:03 * No.74


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