幕間
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【後日談】晩春:忍術学園内>英哉くん
(風の噂で体験入学生だった彼が正式に忍術学園に編入すると聞いてからずっと話す機会をうかがっていたのだが。結局彼が編入を予定している春から今までタイミングに恵まれず。故に、学園内でたまたま彼を見つけた驚きそのままに、天井から顔を出してしまったこともどうか許してほしいところ。)――鰐文寺英哉くん!お久しぶりです、お元気ですか?細葉史士郎です。(天井から頭だけ出した状態で、逆さまの青年が彼に笑い掛ける。ちなみに被っている頭巾は深めの藍色、青嵐である。彼の頭巾の色はさて何色だっただろう。何色でも微笑んでいただろうが、笑いの沸点の低い彼と同じ色であったなら一層嬉しそうにしたことだろう。この辺りで高いところから失礼かと降りてくる。)すみません、姿が見れて嬉しくなってしまって。本当は頑張ってとお手伝いさせてくださいを伝えるつもりが、なかなかタイミングが合わなかったみたいで。(気恥ずかし気に頭を掻いて。それから、改めて彼の目を見て。)入学おめでとうございます。改めて、忍術学園と友好関係を結んでいきたいベンリナダケ城城付き忍軍見習いの細葉史士郎です。今後ともどうぞよろしく。(風の噂は彼まで届いているだろうか。いずれにせよ、包み隠さぬ自己紹介とともに右手を差し出した。だって友人になりたいと思ったあの日は、まったくもって嘘じゃなかったから。)……ベンリナダケ城主様は戦を好みません。領民を守る生垣、ベンリナダケ城城付き忍軍にご興味ございましたらお声がけください。勿論、領民として越してこられるのも大歓迎ですよ。是非浜守一郎先輩もご一緒に。(冗談めかしてそう続けて、わははと楽しそうに笑った。どんな形でも誼が続けばと、そう願っている。どうかどうか、優しい彼に幸あれと。)
* 12/28(Sun) 01:10 * No.71
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(春に無事に編入を果たし、はにかむように笑って。現在は委員会でも縁を深くしていた富松少年と同学年に収まり、迷子を追いかけて過ごしていた。)…わ、史士郎くん。こんにちは、ご無沙汰しております。(天井からの姿に目を丸くしたのちに穏やかに微笑みかけると、軽く頭を下げて見せて。忍者のたまごになったというのにまだまだ精進が足りず、彼の気配を見抜けなかった。気恥ずかしさに軽く頬を掻きながら。)いえ、お顔を見せていただけてうれしいです。元気にされていましたか?(同じ体験入学という期間を過ごした彼へとむける言葉は穏やかで。近況を気にする意図はどこまでも彼が心身ともに健やかであるか否かであった。それは当然ながら友人に向けるもの。)言祝いでいただけたこと、大変うれしく思います。史士郎くん…と、お呼びし続けて構いませんか?……旅の放下僧をしておりました。今は忍者のたまごとして精進させていただいております、英哉です。どうぞ、これからもよろしくお願いいたします。……実は、鰐文寺の名は、お世話になった寺のものをお借りしていたのです。(丁重な言葉とともに、確認をする。もしも渋られたとしたら、柄にもなくわがままを言ってしまいそうだななどと自覚しながら。こちらもまた右手を差し出し、握り返す。互いの立場がどうであれ、彼が友人であってくれることがどれほど嬉しいものか。)……ふふ、素晴らしいご提案、ありがとうございます。まだまだ将来のことは考えられませんが……、お手紙は、ベンリナダケ城様にお送りすればよろしいでしょうか?(まだ卒業までには期間がある。どのような道をたどるのかは、わからない。去年の夏まではこうして忍者のたまごをするだなんてことを想像もしていなかったから。そんな曖昧な返事で流す以上に、彼との縁を繋げたがった。)
* 12/29(Mon) 03:19 * No.77
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