会話
戻る
4日目:忍たま長屋付近>喜八郎
(初の委員会体験は非常に充実したものとなった。いい汗を流したものだと上機嫌の帰り道、)喜八郎!(長屋の近くで見かけた後ろ姿に声が弾んだ。)お前も委員会が終わったところか? いや、すまん。特別用があったわけじゃないんだが、見かけたからつい、な。(つい嬉しくなって声をかけてしまったが、まだ夕方の時分。仕事の途中ならまずかったかと慌てて付け加え、)急ぎの用があるなら行ってくれ。…暇ならもう少し付き合ってくれると嬉しいんだが。
* 10/30(Thu) 14:40 * No.42
…
(作法室にて立花先輩からの叱責を受けた後。委員長のキレ方は今日もキレが良かった。その後遺症によりよろよろとふらつき壁に手をつきながら自室へ向かっていた折に聞こえた声に、ぷるぷる震えながら振り返る。)理助さぁん……。(こちらの声は萎れかけの大根のような侘しさに満ちて。)ええ、作法委員会の方は無事終わりました……理助さんも委員会体験されましたか……?どの委員会を体験されました……?(どことなく作法委員会の顧問の斜堂先生が纏う雰囲気に似た調子で受け答えをしつつ。しかし彼の明るく溌剌とした雰囲気に強張っていた心もほぐれ、徐々にいつもの調子を取り戻して。)いえ、この後は自室で休もうかと思っていた位で、特に用事はないです。なので幾らでも付き合いますよ。初めての委員会、如何でした?(先程まで作法委員会に顔を見せてくれていた細葉さんのことを思い返し、目の前の彼も充実した委員会体験が出来ただろうかと問いかける。)
* 10/30(Thu) 16:52 * No.43
…
(震える体、どんよりとした雰囲気にぎょっとした。)ど、どうしたんだ?(常日頃元気いっぱいとは言わずとも彼のこのように萎びた姿は初めてだ。思わずその身を支えんと手を伸ばし、)そうか。よく頑張ったな。(作法委員会とは斯様に過酷な委員会なのか、と認識を新たにしつつ、嫌がられなければそっと彼の頭を撫でて。)ああ、私は体育委員会の体験で山三つほど越えてきた。楽しかったぞ。(疲弊した彼を部屋まで送ろうかとも思ったが、徐々に覇気を取り戻してゆく様を見ればもう少し己の欲と向き合うことにして。)なら、一緒に風呂にでも行くか? 私も汗を流しに行こうと思っていたところだ。湯に浸かれば疲れもとれるだろう。(長屋には風呂の支度に行く途中でもあったのだ。すると小さな鳴き声が。)ああ、そういえば此奴も紹介せねばな。お前は初めて会うか。(するりと男の背から肩へと移動したリスが彼を見つめる。)此奴はリスだ。名前はまだない。働きぶり次第で私の忍リスになるかもしれんが……まあ、ひとまずはただのリスだと思ってくれ。
* 10/31(Fri) 11:57 * No.45
…
ちょっと立花先輩の逆鱗に触れてしまいまして。(伸ばされた手の有難さにほっと一息つき、なんとかしゃんと立とうと背筋を伸ばし。)頑張りました。細葉さんのツッコミに感嘆したりして。(冷静になって思い出せば細葉さんのツッコミ鑑賞会を繰り広げただけのような気もするけれど。頭を撫でられればほほわほわと癒されて。)山を三つ。凄い、流石体力勝負の体育委員会。理助さん、とっても頑張りましたね。偉い偉い〜。(日頃から体育委員会の面々が走っているのを目にすることもあるので、あれについていける凄さを素直に称賛する。)わぁい。ええ、一緒にお風呂に行きましょう。この前話した髪にいい洗髪剤もお貸ししますね。……ん?(共にお風呂にと誘われ喜んで承諾した時。聞こえた何かの鳴き声に、ぱちぱちと瞬きをして。)えっ。えっ?……初めまして?(目に入ったのは可愛らしい小さな生き物。思わず初対面の挨拶を零したけれども。)忍リス。そういうのもあるんですか?ていうか名無しなんですか?ていうか。(そこまで言ってからすっと息を吸い。)細葉さんここに来てツッコミいれてくださ〜いっ。(対処しきれずに思わず細葉さんに助けを求めた。)
* 10/31(Fri) 16:23 * No.46
★
あれ、綾部先輩と理助くんじゃないですか。というか、呼びました?(曲がり角からひょっこりと顔を出す。手には数冊の本を抱え、のんびりとした調子で2人に近づいていき。お、と目を見開く。視線は小さな獣に向かっている。)わあ、やっぱり理助くんのところに来たんですね。はじめまして、どんぐりくん。(嬉しそうにリスの頭を指先で撫でる。ちなみに、どんぐりくんとは勝手に細葉が付けているリスの名である。栗栖理助にもリスに会った時に言えばいいかと思っていたので彼にとっても初耳であろう。)あ、僕図書室に本返しに行かなきゃいけないんですよ。それでは、二人とも。どんぐりくんもね。(そして去っていく。次は何借りようかなあと小さな呟きは至極楽しそうであっただろう。)
* 10/31(Fri) 19:24 * No.47
…
立花先輩の逆鱗? 史士郎の突っ込み?(はてなが二つ。一方の疑問はのちに解消されることとなるのだが、ひとまずお誘いが叶えばもう一方の疑問については風呂場で問おう。)ああ、これで私も喜八郎のような髪になれるのだな。(リスの尾のようにふさふさと広がった髪もさらさらになるのだろうか。夢想の答え合わせは後にして、)いや、前例は知らんが忍犬がいるなら忍リスだっているんじゃないかと言われてな。会うのは二度目だからまだ名は決めてないんだ。……? 史士郎?(混乱気味の彼の問いに答えてゆくも、突如叫びだした彼に、そして現れた友の姿に)史士郎!?(驚き、)……どんぐりくん?(驚いた。前者はぎょっ、後者はきょとんとした顔で。)……お前、どんぐりくんだったのか。(そういえば以前名を考えてくれと言ったっけ。どんぐりくんと呼ばれたリスは心なしか嬉しそうに鳴き、彼の指に撫でられている。)…ああ、また明日な。(そうして呆気にとられているうちに名付け親は颯爽と消え、残されたのは二人と一匹。)……(こほん。咳払いを一つ。)改めて、ただのリスのどんぐりだ。よろしくしてやってくれ。
* 10/31(Fri) 21:40 * No.48
…
詳しくはお風呂場で。理助さんの髪をサラツヤにしながら。(洗髪剤の効力に大いに期待しつつ。)忍リスはどんな仕事をするのだろう。ええ、細葉さ、(遠い目をして現実逃避を図りつつあったその時。)細葉さん!?(本当に細葉さんが登場したものだから、思わず素っ頓狂な声をあげて。)呼びましたけど。えっ、細葉さんって呼んだら来てくれる感じの人なんですかっ。(良いところで登場してくれた彼をまじまじと見つめて、本当に呼べば来てくれるなら有難いなあとまたもや現実逃避の考えに数秒程浸る。)あ、はい、どうも。ありがとうございました。またどうぞ。(そして去って行く細葉さんにひらひらと手を振って、何故だか礼も述べながら見送る。「細葉さんって突然のにわか雨みたいに心に波紋を残していく人だなあ」と感想を漏らして。)……はい。どんぐりくん、こんにちは。君は木の実って好き?好きなら今度裏山に穴掘りに行った時に木の実を見つけたらとってくるね。(突然の細葉さんの登場によりツッコミをしようという気持ちは何処かへ溶けていった。)えーっと、どんぐりくんってお風呂に入りますか?(問いかけは理助さんとどんぐりくんの両方に向けて。)
* 11/1(Sat) 15:43 * No.50
…
史士郎はああ見えて度胸もあるし大胆なところがあるからな。私もよく驚かされる。(「勿論いい意味で、だ」と呟く様は何処となく誇らしげ。)…こら、挨拶をしろ。(それから突っ込みを放棄した彼の挨拶に応えることもなく男の後ろ毛で遊んでいるリスを摘まみ上げれば、)此奴は木の実が好きだぞ。そもそも私がクルミをやったのがきっかけでついて来てしまったくらいだからな。(きょとん顔のリスに代わって答えたのち、心遣いに感謝しながら「気を遣わせて悪いな」と保護者面で頷いた。)……どうだろうな? リスが風呂に入るかはわからんが、汚れたまま同じ床につくのは困るから洗ってやろうとは思っていたが。(リスにとっての良い湯加減というものは知らないが、湯船に入らずとも桶に水を入れて洗ってやるくらいは構わないだろうと。念のためリスに「とりあえず試してみるか?」と問うてみると、やはり意味を理解していないであろうつぶらな瞳で此方を見返すばかりだった。そうして各々着替えを取りに一度別れ、再び風呂場の前で集合の約束を。――名も付いたことで男を飼い主として認めたのか、リスはその後も何処かへ消えることなく大人しく風呂場までついてきた。)
* 11/2(Sun) 01:36 * No.51
…
細葉さんの登場、近年で一番驚きました。あの驚かせ方はプロ並みですね。多分皆さんの体験入学が終わった時も先程のことを感慨深く思い出すことでしょう。(驚きすぎてなんだか爽やかな気持ちになり、清々しい笑みを浮かべた。それからどんぐりくんが摘まみ上げられるのを可愛いなあと眺めて。)理助さん優しいから、どんぐりくんも懐いちゃったんですね。良い人と出会えてよかったね、どんぐりくん。(「いえ、僕がやりたくてやることですから」と理助さんに伝えて。)どんぐりくんはお湯、平気かなあ。でもせっかくだから一緒にお風呂に入りましょうか。大丈夫、怖くないよ〜。(後半の言葉は理助さんに問われても無言などんぐりくんに向けて。それから一度自室に戻り着替えや洗髪剤を準備して、待ち合わせ場所に向かう。)お待たせしました。どんぐりくんもお待たせ。では早速お風呂に入りましょう。どんぐりくん、そのふわふわの尻尾も綺麗にしようねぇ。(夕方の時間帯、今日はたまたま空いていたようで脱衣場にも風呂場にも自分達以外おらず。)貸し切りだ〜。(脱衣場にて結んでいた髪をおろしながら歓声をあげる。)
* 11/2(Sun) 15:54 * No.52
…
よく来たな。……どんぐりも喜八郎みたいになるのだろうか。(持ってきてもらった洗髪剤に目をやれば、「それが噂の」と呟いて。サラツヤになった男とリスの姿はうまく想像できなかったが期待は膨らむ。)ああ、丁度いい時に来たようだな。(先客が居ればどんぐりの紹介から始まったであろう入浴もどうやら気兼ねなく行えそうだ。髪紐を解き、脱いだ衣類を畳んで置く。その間リスは興味深そうに辺りをうろちょろしていたものの、「行くぞ」と声をかけて浴室の扉を開けるとちゃんとついてくる。)よし、どんぐり、お前はこの中に居ろ。(そして早速桶を二つ用意して、一方に少量の水とリスを入れ、もう一方に湯を汲んだ。するとぱしゃぱしゃと水音が。)こら遊ぶな……いや、自分で体を洗っているのか?(てっきりはしゃいでいるのかと思いきや、小さな手で水を掬っては自らにかけ、毛繕いをしている様に瞬いて。)ほお……器用なもんだな。見てみろ喜八郎!(それからこの感動を分かち合うべく彼を呼ぶ。ちょいちょいと手招けば、)どうやら此奴は湯に浸かるよりこの方がいいみたいだな。……さて、私たちも洗うか。早速だが頼んでいいか?
* 11/2(Sun) 19:07 * No.53
…
サラツヤになった理助さんとどんぐりくんも見てみたいなあ。(「ええ、お持ちしました」と少し得意げに洗髪剤を見せて。)いつもはこの時間帯、結構人がいるんですけどね。(どんぐりくんが動き回るのを横目に見ながら衣服を脱いで、準備が整ったらいざ風呂場へ。)わ〜。どんぐりくん、いい場所用意してもらえたね。(用意された二つの桶と、その中に入れられたどんぐりくんを見下ろして感想を漏らし。それから少し理助さん達から離れて、洗髪剤の入った小さな壺を持って洗い場へと向かう。)え〜どんぐりくん、ちゃんと自分で綺麗にしてるんですかー。(壺の中にちゃんと洗髪剤が残っているのか確かめながら、聞こえてきた声に反応して。どうやらちゃんと二人分の洗髪剤が残っていたようで、これで良しと一人頷き壺を床に置く。)はいっ。え、なにこれ可愛い。(呼ばれて理助さん達の元に戻り、目に入った自分の体に水をかけるどんぐりくんという光景に思わず心が震えて。)水浴びどんぐりくん賢くて可愛い……あっ、はい。ではまず髪を湯で洗いましょう。それからこの洗髪剤を髪に満遍なくつけてください。(指示しながらも視線はどんぐりくんへ注ぎつつ。)
* 11/3(Mon) 12:07 * No.54
…
そうだろう。よく知らなかったが、リスというのは綺麗好きなのかもしれんな。(彼の言葉に大きく同意。せっせと水をかけては自らの手足を懸命に舐める様は愛らしく、今度は自らの番と湯で満たされた桶を手に取るも、微笑ましさに頬と語気が緩むのは止められない。)…ああ、まずは湯で洗えばいいのか。(とはいえいつまでもリスの水浴びに気をとられているわけにもいかず、その視線が水桶の中に注がれているのを確認すればどんぐりの監視役は彼に任せることにして。そうして自分は頭に湯をかぶせ、一日の汚れを落としていく。山三つ分の汗や土埃を思えばいつもよりも念入りに。)で、次はこの壺の中身を使うんだな?(そしていよいよ件の洗髪剤とやらに手を伸ばす。液体を手に取り、濡れてボリュームダウンした髪に塗りつけてゆく。)…ところでこの液体は何で出来ているんだ? 喜八郎は知っているか?(満遍なくと言われたからにはきっちりと。手元と髪に集中する男の傍ら、視界の外で毛繕いを終えたリスが桶から這い出ようとしているのには気づかずに。)
* 11/3(Mon) 22:40 * No.58
…
僕もどんぐりくんを見習って綺麗にしないとなあ。(どんぐりくんのようにいつも身綺麗にしないとなあと反省するばかり。)理助さん、ここで綺麗にしちゃいましょう。(どんぐりくんをチラ見しつつ自分も桶にためた湯を頭からかぶり、それから水切りするようにぷるぷると頭をふる。その際水しぶきがどんぐりくんにかかってしまったかもしれず、「わあごめんごめん」と謝って。)ええ。遠慮せずたっくさんつけてください。ケチらないのが美髪の秘訣なんだそうです。(どんぐりくんから理助さんへと視線を動かし、人差し指をぴんと立ててタカ丸さんの教えを披露する。)えっと、なんだったかな。どくだみとか迷迭香?とかの薬草と蜂蜜、椿油なんかをゆでたり混ぜたりして作ってるそうです。(喋りながらふとどんぐりくんに視線を戻せば、先程水しぶきがかかったのが不快だったのか、彼は桶から出ようとしているようで。)どんぐりくん、君の次の目的地は何処?(作業に集中している様子の理助さんはそのままにしておき、ひそひそ声で問いかける。そのまま桶からの脱出を試みているかもしれないどんぐりくんを、「頑張れ〜」と小声で応援して。)
* 11/4(Tue) 15:28 * No.60
…
なるほど。何事も結果のためには惜しまない心が大事というわけか。(けちとまではいかずとも節制は美徳という精神を持ち合わせているため適量を見極めようと思ったが、それならば少しつけすぎくらいがいいのかもしれない。ぺたぺたと壺の中身を掬っては塗りつけ。)ほお……やはり良いものには色々な手間がかかっているのだな。(ほのかに香る甘い匂いは蜂蜜のそれだろうか。すっかり髪に意識を奪われた男の傍らで起きた脱走事件。リスは彼の応援を受けてとうとう桶を這い出した。それから濡れた床の上を歩き、男の足元へ。別段悪戯心があったわけではないのだろう。ただ自分の定位置に登ろうと、小さな手足が男の素足を擽った。)ぅわ!?(結果としては驚いた男が体勢を崩して――)喜八郎…っ! 壺を!(足元にあった壺が倒れそうになる始末。壺の安否は彼の反射神経次第だが、自らを庇うより先に壺の心配をした男は派手に転んでしたたか腰を打ったのだった。)……。(一方リスは一度はびっくりして飛び退いたものの、先ほどよりも登りやすくなった男の裸にしれっとよじ登り、楽しそうにピュ、と鳴いた。)
* 11/6(Thu) 15:18 * No.62
…
僕が穴掘りをするほど元気になるように、髪も栄養を沢山与えると応えてくれるのかもしれません。(この洗髪剤をつけるようになってからは髪がなんとなく生き生きとしてきたように思えるので、実体験からの推測を述べて。)美を追求するには手間をかけなければならないそうです。僕も追及とまではいかなくても、清潔感とか大事だよね〜って思って、毎日お風呂で綺麗にしてます。(時々お風呂に入ることすら面倒に思う時もあるのだが、そんな時も頑張って入浴時間は確保している、なんてお喋りをした後。どんぐりくんを応援していると、彼は何を思ったのか理助さんの元へ向かい。)わあっ。は、はい!(理助さんの声になんとか反応し、倒れそうになった壺に素早く手を伸ばし取り上げて。激しい動きにも耐えきり、壺のなかみは外に零れず無事だった。)理助さん、大丈夫ですか〜!?(壺を片手に持ったまま、理助さんの傍らに寄って。どんぐりくんは無事理助さんの登頂に成功したようである。)保健室に行きますかっ?ああでもその前に洗髪剤をお湯で洗い流さないと。どんぐりくん、保健委員呼んできて〜!(理助さんの傍でわあわあと騒ぎながら、一人混乱に陥って。)
* 11/7(Fri) 16:19 * No.65
…
…っ……(すってーん。見事に転んだ挙げ句仰向けに倒れ、全てを晒し、腹の上にはリスが立つ。もう何から突っ込むべきか恥ずべきか。僅かに頭を持ち上げ壺の無事を確認すれば安堵と同時に痛みが走り、顔を顰めた。)い、いや……(保健室へと言われればそこまで大事ではない、と、告げようとした矢先、)おい、喜八郎…(慌てた彼が出した指示に元気のいい返事が聞こえ、)どんぐり…?(正しく意味を解したのかはさておき、リスはぴゃっと走り出した。浴室の扉が閉まっていたので彼が開けない限り脱走は叶わぬが、もしも少しの隙間でも得ようものなら脱兎の如く。果たしてリスは助けを呼びに外に出たのか。)…い、っ………(行方を見届けるより先に打った腰が悲鳴を上げて、半端に起こしかけた体が再び床に倒れ込む。それでもやっとのこと手を伸ばし、外れた手ぬぐいを掴めば、)すまん。……見苦しいものを見せたな。(そっと腰に。その動きのぎこちないこと。)……喜八郎、悪いが頭を洗い流すのを手伝ってもらえないか…。(情けないことに保健室行きは必至のようで、ならばその前にやるべきことが。眉を下げ、申し訳なさそうに呟いた。)
* 11/7(Fri) 18:41 * No.66
…
理助さん、しっかり!あ、どんぐりくん、今戸を開けるねっ。(どんぐりくんは己の指示に反応したのか走り出し、浴室の扉を開け放てば何処かへ一心不乱に駆けて行った。それを保健委員の誰かを呼びに行ってくれたのだと信じて、自分は理助さんの元へ。)痛みますか?打ち身した時は患部を冷やせばいいと聞いたことがありますが……。(いつかの実習の時、怪我人の手当をする保健委員から聞いた対処法。脱衣室に置いてある綺麗な手ぬぐいを水で冷やし、患部にあてればいいだろうか。)いえいえ……僕がのんきにどんぐりくんの脱出劇を応援せず、止めていればよかったです……ごめんなさい。(気まずさから小声になりつつ、しょんぼりと俯いて。)はいっ。お手伝いします。じゃあまず桶に湯をためて、と。よし。理助さん、このお湯を頭からかけて洗髪剤を流し落としますね。(桶にたっぷりお湯をため、頭からかけていいか理助さんに確認を求めて。了承されればそのままざぶりとお湯を理助さんの頭髪にかけようとして。)どんぐりくん、保健委員を連れてきてくれますかね?(小さな伝令兵が保健委員を連れてくるには、あともう少しかかるだろうか。)
* 11/8(Sat) 16:20 * No.67
…
しばらく休めば大丈夫だと思うが、動かすと痛みがな。(こんな時一人でなくて良かったと心底その存在に感謝しながら、)…いや、喜八郎のせいではないだろう。あれは私のリスなのだから。(気のいい彼の謝罪に首を振ろうにも不格好の上乗せにしかならなかった。)…すまないな。(そのうえ頭まで洗い流してもらうとは情けないにもほどがあるが、その優しさに甘えて髪も体も彼に委ねると腹を決めれば洗い場に仰向けのまま、)…さて、どうだろうな。奴は妙に賢いところがあるが、(熱い湯が流れていく音を聞いていた。そうして無事に髪を洗い終えるか否かという頃に、)!?(がたがたと大きな物音がしたかと思えば、勢いよく開いた浴室の扉。その向こうには保健委員会委員長の姿が。)…貴方はたしか、史士郎の…。(「この子が急に僕の髪を引っ張って」「あまりに必死な様子だったから何かあったんじゃないかって思ってついてきたんだけど……これってどういう状況?」ようやく髪を解放された彼は戸惑った顔で奇妙な体勢の二人を見つめ、その肩から飛び降りたリスは男の元に駆け寄っては得意げに鳴くものだから、安堵と感謝、)…ええと、(そして改めて羞恥に目を伏せた。)
* 11/13(Thu) 01:24 * No.68
…
それでは理助さんは動かないようにして、僕が理助さんの髪についた洗髪剤を洗い落としますね。(痛みが出ないように対処しようと思い、そう提案する。)動物って時に思いもよらぬことをしますが、彼らに悪気はありませんからね。これからはどんぐりくんが動き始めたら、僕も危ないことにならないように注意して見守ろうと思います……。(痛い目にあって――痛みを感じているのは理助さんだが、得難い教訓を思い知り、しおしおと反省するばかり。)……ふふ、僕らお互いに謝ってばかりですね。(くすりと我慢しきれずに笑い声を漏らしてから、お湯をためた桶を手に持ち理助さんの髪にかけていく。)どんぐりくん、保健委員の顔知ってますかね、って、……おやまぁ。(そうして幾らかの時が過ぎてから、お風呂場に現れたのは六年の善法寺伊作先輩で。)理助さん、どんぐりくんは天才リスですねぇ。凄いや。(状況が分からぬ様子の伊作先輩に、はい、と手をあげて歩み寄り。)伊作先輩、こちらの理助さんの体を診ていただけますか?いえ、僕が少しドジしちゃって。(得意げなどんぐりくんにウインクして、とにもかくにも理助さんの体を診察してもらおうと声をかけた。)
* 11/15(Sat) 15:49 * No.69
…
(彼のやさしい手ぐしに髪をほどかれ、湯に泡が流れてゆく。打ちつけた背はまだじんじんと痛むのに、きちんと心地よさも感じるのだから人間とは器用なものだ。)…彼奴は私と居ない時は学園中を散歩しているようだから、もしかしたら保健委員の顔も知っているかもしれないが…(あるいは野生の勘が働くこともあるのだろうか。呑気にそんな話をしていれば、)……ああ。あとで褒めてやらねば。(見事保健委員の中でも委員長を連れてくるとはでかしたと褒めるべきか否か。困惑のまま相槌を打ったのはとある噂を聞いていたので。そうして困惑と羞恥に打ちのめされている合間、彼の説明を聞いた善法寺先輩は慌てたように「大変だ!」と男に駆け寄り、)……え。(つるり。濡れた浴室の床に足をとられ、「ええ!?」叫びながら宙に浮く。その体は重力に逆らえず次の瞬間落ちてくる。咄嗟にぎゅっと目を瞑ると走馬灯のように駆け巡る若様の顔。こんなところで最期を迎える情けない私をお許しください。――その後、二人分の叫び声が浴室に響き渡り、何事かと様子を見に来た他の忍たま達の口伝えも相まって、この珍事件は語り草になったとかなってないとか。)すまない、喜八郎…。
* 11/23(Sun) 12:55 * No.70
…
どんぐりくんがお散歩してるの可愛いですね。(今の状況を忘れほのぼのとし、「痒いところはございませんか〜」と声かけをしながら理助さんの髪を洗う。)先輩、よろしくお願いします。どんぐりくん、ありがとう。(お手柄のどんぐりくんの頭を人差し指で撫でようかと身を屈めた、その時だった。)えっ。(声を上げて動き出した伊作先輩の姿を目にしたものの、危ないとも気を付けてとも言えずに。足を滑らせた伊作先輩はよろめいて、先輩の体は其処にいた理助さんの元へ。忘れていた。この保健委員長の特異体質を。)り、理助さん、伊作センパーイっ!!大丈夫ですかっ。あ、謝らないで理助さん、先輩も、しっかりしてくださ〜い!(パニックに陥りながらふと視線に捉えたどんぐりくんは、騒がしい人間達を真っ直ぐな瞳で見つめていて。)……どんぐりくん、これが人間だよ。(理助さんと伊作先輩をじっと見つめるどんぐりくんの傍らに膝をつき、真顔でこの惨状を眺める。――そして騒ぎを聞きつけてやってきた教師に、「浴室で危ないことをするな」と叱られ。野次馬に来た忍たま達に何が起きたか聞かれれば、ただ「不運な事故です」とだけ答える穴掘り小僧がいたのだとか。)
* 11/24(Mon) 16:01 * No.71
azulbox ver1.00 ( SALA de CGI ) / Alioth