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14日目:中庭:>理助

(体験入学生が来てから二度目の休日。男はふと思いついて、その姿を探していた。)理助!(ひょこりと茂みの中から姿を現し、ぶんぶんと手を振って見せる。駆け寄る姿は大型犬のようだった。)茶屋にいこう!(と、つい先に要件を口にしてしまってからはたと気づいて笑い、懐に隠していた茶屋の割引券二枚を取り出して。)以前褒美でもらったものでな。お前も体育委員会所属になったわけだし、……そう、親睦を深めよう、というやつだ!(豪快に何の裏もないといわんばかりの笑顔を浮かべてみせる。裏表のなさと同時に断られるとは夢にも思っていない様子だったが、それはさておき。)二枚しかないから、委員全員で行くというわけにもいかないし、長次も最近忙しそうでなぁ。(六年生ともなればそれぞれの忙しさもまたあるもので。最近は環境も変わったせいなのか、延滞者への督促が頻繁になっている友人の姿を思い浮かべて少し肩を落とす。)新しくできた茶屋らしいが、理助は行ったことはあるか?
* 11/3(Mon) 21:33 * No.57

(休日とて男の朝は早い。いつも通りの鍛錬を終え、さて今日はどう過ごそうかと歩いていると、)七松先輩。(馴染みの先輩に声をかけられた。茂みの中からとは驚いたものの、その勢いの良さにも唐突さにも慣れ始めた今日この頃。ひとまず「こんにちは」と礼をして、頭を上げた先に差し出された割引券に瞬いた。)…ああ、あのエッグなんとか、というやつの…(彼が総合優勝者の一人であった事実を思い出せば、芋づる式にその優勝賞品についての記憶も蘇る。貴重な二枚の割引券。その一枚を己にと言われれば一度は遠慮が顔を見せたが、新顔と親睦を深めるためと聞けばなるほど、と頷いて。)それならば是非。(ありがたく申し出を受けることに。)新しい茶屋、ですか。(件の茶屋の話は聞いていたが、時間があれば鍛錬と予習復習、若様へのお手紙を認める日々ゆえに、)いえ、私はまだ…(という応えと、ピューという鳴き声がほとんど同時に。)そうだ。七松先輩にお伝えしたいことがあったのでした。此奴…実は名前がつきまして。(すっかり男の肩が定位置となったリスを示し、)…その、どんぐり、と申します。
* 11/4(Tue) 00:21 * No.59

(細かいことはさておいて、勢いの良さは相変わらず。礼をする彼に朗らかに片手をあげて返礼とする。)そうそう、それだ。学園長先生のブロマイドもあるぞ、いるか?(からりとばかりに笑って見せて、ついでに学園長先生のキメ顔のブロマイドをぴっと取り出してみせる。大概の生徒に歓迎はされないブロマイドだが、未だこの学園で過ごした日々の少ない彼はどうだろう。)よし!では行くか、私服は持っているな?(さすがに町中に制服で出るわけにもいかない。一通りの要件が終われば着替えて門前に集合するように伝達するつもりで。)なっはっは、そうかそうか!…と、(件の茶屋にまだ行ったことがないというならば、と言葉を続けようとして、鳴き声を耳にしてそちらに視線を送る。)おお!そうか、いい名だな!理助をよろしく頼むぞ、どんぐり。(軽く指先でリスの額を撫でつけ、わがことのようにうれしそうに笑ってみせる。)理助も、よく面倒を見てやるといい。何かわからないことがあれば生物委員会の連中を頼るといいぞ。(生憎と小動物はつぶしてしまいそうであまり詳しくはない部類。それでも先輩らしくアドバイスを送って。)
* 11/4(Tue) 22:49 * No.61

ぶろまいど……よろしいのですか?(さっと取り出された学園長先生の姿絵を見れば、遠慮がちに問うてみた。もし本当にくれるというのなら、「これで学園長先生の御姿を若様に見せることができます!」と心からの礼と笑顔を返しただろう。彼らにとってはうんざりするブロマイドも我が城にとっては貴重な資料だ。)はい。すぐに着替えてまいります。(そうして一旦この場を離れようというときに、此度の外出に連れ添うものが居ることを思い出して。)…ええ、まだ駆け出しの忍リスではありますが、皆の知恵も借りして立派な忍リスになるよう鍛えてゆくつもりです。(相変わらず彼には懐いているようで、リスは撫でられるがまま嬉しそうにしている。再会からかれこれ十日。誰と会っても大抵愛想がいいので単に人懐っこいリスなのかもしれない。否、先日生物委員会を頼り、件の孫兵と顔を合わせた際には警戒心を見せていたので野生の勘は持ち合わせているようだが。)……では、後ほど。待ち合わせは正門でよいでしょうか?(彼と約束を交わしたのち、自室に戻っては私服に着替え、悩んだ末に腰に差していた相棒は置いていくことに。)――お待たせしました。
* 11/7(Fri) 12:05 * No.64

なっはっは!構わん構わん、好きに使え!(思いがけずに向けられた笑顔に一度瞬くものの、すぐにいつもの快活な笑顔を浮かべて。「お喜びくださるといいな」と添える言葉もまた朗らかだ。忍者のたまごたちがげんなりするようなブロマイドであるが、後輩にとって良いものであればそれはそれでよし。)なっはっは!そうかそうか、よく食べてよく学べよ。(なんだかんだとこの小さなリスに触れるのも随分となれ、手加減もいくらか身についてきた様子。よしよし、と撫でてやる姿は楽しげだった。「走り込みならいつでも誘ってくれ!」などと朗らかに言うが、果たしてリスに自分の走り込みが必要かどうかは置いておく。)ああ、そうだな。正門で。(頷き、軽く手を振って彼と別れる。さっと私服に着替えるのは手馴れていて、彼よりも早く正門に来るのは自然な流れだ。)なっはっは!道中罠にはかからなかったか?(などとからからと笑いつつ、出門表にサインして町へと向かう。)そういえば、町のほうには顔を出してみたか?(まだ彼らに与えられた休日は今日を入れて二日だけだ。以前の休日はどう過ごしたのだろうというのは素朴な疑問で。)
* 11/26(Wed) 04:20 * No.73

ええ。私の世話係は喜八郎ですから。(元々殺気や人の気配には敏感な性質ではあったが忍びの罠ともなれば専門外。体験入学して間もない頃は見事天才トラパーの仕掛けた罠にかかったこともあるけれど、今ではだいぶ慣れてきた。無傷を示す代わりに日頃世話になっているお世話係の名を挙げれば、リスも無事を主張するよう元気よく男の肩から頭に上った。)いえ、実は今日が初めてでして。本当は前回の休みに散策でもと考えていたのですが、想像以上に慣れぬことばかりで忙しく……(苦笑交じりの応えで暗に先日はまるまる予習復習に追われていたと告げたなら、)ですから、今日は七松先輩に誘っていただけて本当に良かった。(改めて彼の気遣いに感謝を。)西と東では色々と異なるでしょうから、色々と見て土産話が増えると嬉しいのですが……七松先輩は町にはよく行かれるのですか?(六年生ともなると授業以外にも実習などで忙しいと聞くが、忍びの大先輩は休日をどのように過ごしているのかと興味を持って。)
* 11/27(Thu) 00:52 * No.74

なっはっは、仲良くやっているようで何よりだ!(いざ彼の世話係の名が口に出されれば幾分意外そうに瞬き、それから微笑ましいものを見るかのように朗らかに笑って見せた。後輩たちが仲良くやっているのはうれしいもの。彼の物言いを聞けば彼らの中に育まれるきずなが見えるかのようで、こちらまで嬉しくなってしまう。)なっはっは、だろうな!とはいえ、折角だ。町に出る機会があってもいいだろう。(学ぶことも不慣れなことも多く、時間に追われる生活であろうことも見当はつく。それでもおせっかいの一つとして、息抜きの時間くらいはあってもいいだろう、と思ったからには誘いに出る以外になく。彼から感謝を伝えられたのならば照れ臭そうに頭をかいて見せる。)ああ、土産に日持ちのするものを買っていってもいいだろうな。私もよく来るぞ。後輩のアルバイトを手伝ったり、遊びに出たりしてな。おばちゃんのご飯はうまいが、外で食べるご飯もまたいいものだ。(にこにこと快活な笑みを浮かべ、割引券に書かれた店の所在図を確認する。こっちだ、と誘導して、真新しい内装の茶屋に到着するのはすぐのこと。幸いごった返すほどには客も多くない。ゆっくりできそうだ。)
* 11/29(Sat) 22:34 * No.75

アルバイト……そういえば、銭稼ぎに熱心な生徒が居ると聞いたことがあります。(忍びにとって知識や技術は多ければ多いほど良いと聞くが、さて彼はどんな経験を積んできたのだろう。「過去にはどのようなお仕事を?」なんとなく荷物運びだとか体を鍛えるのに良さそうなものを想起しながら、もし自分にも出来そうなものがあればやってみたいと尋ねてみたり、)遊びに……食事、ですか。それは楽しみです。(今日のように誰かと行く街歩きはそれだけで楽しかろうと期待に胸を弾ませてみたり。食堂のおばちゃんの料理はどれも美味しく日々感動を更新するばかりだが、たとえば甘味などについては専門店の方が美味いものも多かろう。導かれるがまま訪れた新しい茶屋はありがたいことにそこそこ空いていて、さっと席に着くことができた。品書きを手に取り、)……。(静かに目を見開いた。その品数の多いこと。おなじみの白団子、三色団子に始まりみたらし団子。羊羹も柚子羊羹に抹茶羊羹。迷う。あ、わらび餅まで。)…七松先輩は何を召し上がりますか?(流石に硬い南蛮菓子の類はないので、彼にあわせてみようかと。)
* 12/1(Mon) 21:19 * No.76

もっぱら力仕事だな!(あの後輩の面倒を見るようになってからは多少アルバイトの幅は広がったとはいえ、基本的に力仕事はこの上なく向いている。水軍の手伝いに行くのも接客をするのも、荷運びや農村の手伝いというのもいいだろう。「どんな仕事がいい?」と朗らかに尋ねてみるのは、仕事の多さを知るが故。)覚えることも多いだろうが、学園外での生活も楽しむといい。山に行くならいくらでも付き合うぞ!(普段からいけいけどんどんと裏山を突き進み、後輩たちを巻き込んでいる癖にからからと笑ってそんな冗談を飛ばす。おばちゃんはもはや第二の我が家の味をくれているが、それはそれとして町のうどんも団子もうまいものだ。ぐるりと茶屋の中に視線を回して、看板娘が供する二人分のお茶を受け取りつつ。)私か?柚子羊羹だな!(さほどの間も置かずに即断即決。またの名を直感ともいう。軽く覗き込んだ姿勢を戻しつつ、)理助は普段どんな菓子を食べるんだ?(普段は団子を食べることが多いが、今日は変わり種を食べたい気分だった。選択の理由を上げるとすればそれくらいで。懐こい様子で笑ってみせる。)
* 12/4(Thu) 22:20 * No.78

柚子羊羹ですか。(彼が迷いなく選びとったそれは魅力的に思えて、自分も日頃あまり選ばぬものを食べてみようかという気になった。ならば抹茶羊羹を。いや、でも。視線はまだうろ、と彷徨う。)普段は団子が多いですね。あとは煎餅を。…それと、日頃からというほど贅沢はしておりませんが、いただいた南蛮菓子を食べる機会もありました。(土産にと持たされた分はとうに配り終えてしまったが。「歯ごたえがあるビスコイトなどを…」言い終える前に男の背からひょいと顔を出したリスが鳴く。そういえば此奴との出会いも菓子がきっかけだったなと思いながら、)こら。お前の分はないぞ……これは人間が食べるためのものだ。(苦笑しつつも慣れたように懐から小袋を取り出し、クルミの欠片を与えてやる。嬉しそうに頬張るさまを見ていたら、)…では、私はこれを。(つい欲に負けて「わらび餅」を指差していた。少々高価だがせっかく彼と訪れた記念にと、二人分の注文を済ませればお茶を一口。)アルバイトの話、体を鍛えられそうなものなら何でも…と思いましたが、山へ入って薬草の類を探してみたいなと。先日怪我をした際に、保健委員会に助けてもらったもので。
* 12/5(Fri) 16:35 * No.80

(すっぱり決めてはしまっても、さまよう視線をせかしはせずに。ひょこりとまた品書きをのぞき込んで迷いのありかを追いかける。何分休日のひと時に取り立てるようにせかして回る趣味もない。)ばりぼりと行くほうが好きなのか? 南蛮菓子はご馳走だからなぁ。(たしかに食べる機会にはあまり恵まれない部類だ。うんうんと幾度か頷いて、品書きにまた視線を落とす。食べ物の名前につられでもしたのか、ひょいと顔を出したリスはいつも通りに額をウリウリと撫でてみる。許可を得る前に撫でようとしてしまうあたり、このリスへの力加減も随分慣れたような気がする。)なっはっは、団子でも食べたらもちもちとおぼれそうだな。(微笑ましそうに軽く頷いて見せたなら、注文を通して茶でのどを潤す。さほど時間もかからないだろう。)ああ、それはいいな!籠いっぱいに採って帰って伊作を驚かしてやろう。吉野先生に聞けば何が足りないのかは教えてくださるだろう。(にんまりと笑っていたずらを共有したがるようにして顔を寄せる。伊作には後程彼への手助けの礼をしておこう。土産に団子を包んでもらおう、とはこっそりと決めたこと。)
* 12/7(Sun) 01:53 * No.81

ええ。此奴は食い意地がはっていますし、団子や餅でも食べようものなら喉を詰まらせるんじゃないかと心配です。(軽やかに笑う彼とは対照的にすっかり飼い主の顔で眉根を寄せた。額を撫でられてうっとりとしているリスは最近忍術学園でも顔が売れてきたせいか、あるいは単に人懐っこいためかはわからないが其処らで餌付けをされているようで、以前より随分と丸くなってきた。「お前が大福のようじゃないか」と呆れ顔でその背を指で軽く撫ぜながら、)なるほど、流石は七松先輩。では内密に。(ひそやかに紡がれる計画は二人だけの秘め事となる。単なる思いつきがぐっと現実味を帯びれば喜色を浮かべて頷いた。いたずらっ子の笑顔には珍しく同様の表情を浮かべて。)籠一杯の薬草採りとなればいい鍛錬にもなりますし、我々にとっても良いこと尽くしですね。(彼と共に行けば得られるものは多かろう。そして保健委員会委員長の顔、それと連なって思い浮かぶ友の顔。薬草が手に入れば史士郎や英哉も喜ぶに違いないと淡い期待に顔をほころばせていると、「お待たせしました」と運ばれて来た甘味たち。きな粉たっぷりのわらび餅に目を奪われた。柚子羊羹もいい香りだ。)
* 12/8(Mon) 01:35 * No.83

リスだからなぁ。堅い食べ物はうまく食べられても、もちもちしたものはダメそうだ。歯にくっついたら大変だろう、気をつけろよ。(初対面の時を思えばすっかりともにいるのもなじんだ様子の二人にからからと笑ってみせる。撫でるために近づいてみると何やら以前よりもふっくらしてきたような気がする。「もう冬毛の時期なのか?」と素朴な疑問を落として。)ああ、勿論だ!楽しくなりそうだな!(密約が無事に交わされたなら朗らかに笑い、体の位置を元へ戻す。こうしていたずら気分を共有するというのは六年生になったとしても楽しいものだ。)私たちは鍛錬になる、保健委員たちは助かる、持ちつ持たれつ、というものだな!(山中を駆け回るのも、友人の助けとなるのも楽しいことだ。懐こい様子で笑みを浮かべて見せながら、そのうちに甘味が姿を現す。おっ、と、顔を輝かせて看板娘へと礼を伝えて。)これはうまそうだな、繁盛しそうだ。…どうだ、一口。(羊羹の皿を手に取り、一口分より小さく切り分けて食べてみる。さっぱりとした香りと強い甘味が広がってとても美味しい。黒文字でまた羊羹を切り分けつつ、彼の皿の上に置けそうな場所を探してみる。)
* 12/10(Wed) 10:54 * No.85

(美味しそうだなと彼の口元に運ばれた柚子羊羹を眺めていると、)…え?(どうだ一口、と言われて思わず焦る。そんなにも物欲しそうな顔をしただろうか。けれども面倒見のいい彼にとってはリスの餌付けにも等しいのかもしれない、と思い直せば新たに切り分けられた羊羹を見つめ、)では、ありがたく…(過ぎた遠慮はかえって失礼になることもある。そんな過日の教えから、厚意を素直に受け取ることにして。あ、の形で口を開いた。――つい、昔の癖で。もしも彼が驚いた顔を見せるなら、あるいは羊羹が皿の端にでも置かれれば己の失態に気づいて慌てふためくことだろう。そして「あの、いや、若様が、その…」と要領を得ないことを呟いてみせるに違いない。どうにも彼を相手にすると若様を兄のように慕っていた幼子の時分を思い出してしまうことなど、慌てておらずとも恥ずかしくて言えやしないが。)
* 12/11(Thu) 01:09 * No.86

(素直に好意を受け取ってくれる姿には朗々と笑って。開かれた口にはそのままひょいと一口分を入れてみせる。咎めようという気すら起きないのは弟の姿でも思い返しているのか、「どうだ、うまいか?」とにこにこと笑って問いかけすらする始末で。当然のように勧めていくのだから彼の羞恥を察しているのかいないのか。)もう一口食べるか?(そんな長男気質であるものだから、ついつい弟の皿にちょっと肉を増やしてやるような気分で先ほどよりも少し大きめに切り分けた柚子羊羹を黒文字で刺しつつ笑いかける。是が返ればまたひょいと口に運ぶつもりであるのは明白だった。)しかし、あれだな。理助はこう…可愛がり甲斐があるというか。(ともかく素直に口を開いてくれる後輩というのはやはりかわいいもの。後輩というだけでもただでさえかわいいが、一層距離感を近くして可愛がりたくもなるもので、つい調子に乗ってわしゃわしゃと頭をなでてしまった。お茶のお代わりを注ごうとしたらしい看板娘が微笑ましそうな眼をしている。)
* 12/12(Fri) 21:44 * No.87

(慌てているうちにひょいと放り込まれた柚子羊羹。)むぐっ(反射で口を閉じれば広がる柚子の風味としっとりとした甘み。美味いかと問われれば「はい、とても…」羊羹を味わいながらも困ったように眉を下げて。どうやら己の大失態は彼にとっては些末なこと、どころかやはり餌付けを楽しむ風ですらある。そうして照れているうちに一口分の甘味はすぐに消えてしまって、美味しかった満足感とだからこその物足りなさと。ゆえに其処に差し出された「もう一口」には一度も二度も変わらんだろうと半ば自棄になって口を開いた。七松先輩も楽しそうなのだからこれは善行。誰のためでもない言い訳を胸の内でしたところで、)そう、でしょうか。(我に返れば羞恥も再び。眦を朱に染めながら「恐縮です…」と呟いた。こうして彼に撫でられるのは嬉しいものだが、如何せん此処は茶屋。喜びも束の間、そろりと視線を上げると微笑む看板娘と目が合って、)ど、どうも。(気まずさに注がれたお茶を一気に煽れば、ゴホゴホと咳込む落ち着きの無さ。またくすくすと笑われて大人しく目を伏せた。)私もどうしてか、七松先輩と居ると幼い頃の気持ちがわいてくるのです。…ご兄弟が多いのですか?
* 12/13(Sat) 01:27 * No.88

(放り込んだ柚子羊羹によい返事が返ってくればなっはっはっと浮かべる笑顔は満足げに。可愛い弟たちや後輩たちを持つ身からすれば彼が失態と思うようなことであってもかえってかわいがる理由を増すばかりのようでもあって。口を開く彼にはよしよしともう一口を放り込む。そのうち半分ほどが彼の口に消えるかもしれないが、自分の取り分が減ることには特にこだわりもないのでからからと浮かべる笑みは楽しげな色を増すばかりだった。)そうだぞ、よく言われんか?なんというかな…弟をかわいがる時のような。(平時、後輩たちのこともそれはそれで可愛がってはいるのだが。可愛がりたくなるのはこうして恐縮する姿のかわいらしさもあるのかもしれない。一通りわしゃわしゃとなで回して満足し、ポンポンと軽く頭に触れて手を放す。)お、おかわりか!ありがとう!(そして羞恥心の欠片もなく朗らかに看板娘へと笑いかけ、「ごゆっくり〜」との言質をいただいて。)おお、そうか!兄と思って甘えていいぞ!私は、そうだな。そこそこ多いほうだぞ。みな可愛い!(心底からそう思っているのだと示すように、浮かべる笑顔に曇りはなく。)
* 12/14(Sun) 00:42 * No.89

(持てるものの余裕なのか。惜しみなく差し出される羊羹も流石に三口目となれば遠慮したが、「ごちそうさまでした」と美味しくいただいた礼は忘れずに。)いえ、ご覧の通りあまり可愛げのある見てくれではありませんし……まあ、(言葉を濁したのは男を特別可愛がってくださる存在を思い出して。だがその御方については特例であり、忍術学園に来てからもどちらかと言えば年下を可愛がる立場にあったように思う。特に体育委員会に所属する金吾とは剣術についての話で意気投合し、共に鍛錬する仲となったのだが、可愛がりたくなる弟のような存在と言えばやはり彼のような明るく素直な少年ではないか、と首を傾げながら。)…い、いえ! もう十四ですから、甘えるなどという年頃ではありませんし…(ゆえに今更自分のような男が彼に甘えるだなんて無茶な話だと首を横に振ったものの、)ですが、…そうですね。七松先輩のような兄が居れば、さぞかし心強く、また、毎日楽しかろうと思います。(多くの弟妹を心底可愛いと言い切る様を見れば、少しばかりの夢想を許したくなった。度量の深さを示す彼の口癖を思い出せば、静かに茶を啜ったのち、)…では、二人きりの時だけは…。
* 12/15(Mon) 12:38 * No.91

可愛げというものに見てくれはあまり関係ないだろう。素直に先輩と慕ってくれる姿は可愛いものだぞ。(見目の愛らしさと言動に現れる可愛げとはまた違うものだ。不思議そうに首をかしげてみせる。後輩たちをかわいがってくれる姿もよく見てはいるものの、それはそれ。こうして後輩としての姿を見せる彼は、やはりかわいげのある姿に移るのだ。それはきっと己だけでなく、六年生たちはみな同様であろう。後輩であるという事実は大きいものだ。だから彼の首を振る様子には残念そうな顔を見せたが、続く言葉にはぱっと顔に輝きを乗せる。)なっはっは!そうかそうか!二人の時だけでもそう思ってくれるのはうれしいぞ!(うんうんと何度か頷いて見せて、残り少なくなったうちの一切れを口に運ぶ。弟のようにかわいがりたい後輩が自らの中に兄を見出してくれるのは心が弾むものだ。)理助はいい子だな。(だからつい、よしよしとほめそやすようなそんな言葉で。体験入学の期間も残り半月ほどだ。あっという間の日々ではあるが、こうして縁を深められたことは喜ばしい。わしゃ、と、また彼の頭に手が伸びる。今度はもう少しおとなしい撫で方で)
* 12/16(Tue) 23:59 * No.95

(可愛げに見てくれは関係ないとはいえ、十四にもなれば立派な男である。それゆえ真っ直ぐな褒め言葉はどうにもこそばゆく、けれど嬉しくもある。「いい子」などと言われるのは何時ぶりか。)…はい。(気恥ずかしさを押し殺すよう大きな手のひらに撫でられるがまま頷くも、うっすら眦にのせた朱は当分引きそうにない。)……では、その、(やっとのことわらび餅に手を伸ばし、気づくと手や口端につくきな粉に苦戦するさなか、)…小平太先輩と、お呼びしても…?(ふと、彼に対する思慕を形にしてみようとそんな提案を。ついでに「わらび餅も召し上がりますか?」と尋ねてみる。流石に食べさせようだなんて畏れ多いことは思わず、頷くようならこぼれやすいそれを器ごと黒文字とともに渡そうと。あと半月ほど、期間限定の兄との戯れの機会もそうあるまいと珍しく己を律することもせず。こぼれたきな粉を見つけた目ざといリスが、男の指先にじゃれつくのを「こら、舐めるな」と窘めながら。)
* 12/17(Wed) 17:28 * No.97

(いい子と褒め、撫でたとしても朱を乗せて受け入れてくれるのだから彼をかわいがるのはやめられないのではないかとすら思う。彼の袖口についたきな粉を軽く払ってやりつつ。)おっ、いいぞ!(彼の言葉にぱっと嬉しそうに顔を輝かせて見せる様には邪気も他意も全くない。彼からもむけられた提案には「食べる!」と率直に返答を。何分彼の手元の菓子もうまそうに見えていたのは事実で、今こうして食べている羊羹もうまいものだから。羊羹を皿の端に寄せて、わらび餅を乗せられるスペースを作って彼の厚意を受け取る準備は万端だ。じゃれるリスを見てからからと笑った。弟分と定めると、彼らの日常がますますかわいく見えてくるのが不思議な話だ。)お前にはあとで、いいどんぐりが落ちている場所でも教えてやろうか。(さほど山の奥まった場所ではないところにおおぶりのクヌギの木があった。さすがにここで何かおやつをやるわけにもいかないが、あれならリスのおやつにもなるだろう。それにしても、)お前、きな粉も食べられるのか?(何分生物医院ではないので、リスが何を食べるのかの知識はない。大まかなイメージがあるだけだ。)
* 12/19(Fri) 15:24 * No.103

……ありがとうございます、小平太先輩。(そっと呼んでみた新たな呼び名が舌に馴染む頃にはこうして甘やかされることにも慣れるだろうか。浮ついた心を諫めることなく、慕う心を示すよう一等大きいわらび餅を黒文字で刺せば、慎重に用意された皿の上へ。それから聞き分けのないリスの首根っこを掴んで手のひらの上へのせたのち、)いいどんぐりの在処ですか。…いえ、リスは雑食ですし、少量ならば毒でもないでしょうが、やはり木の実の類の方がいいでしょうから助かります。(代わりに問いに答えて、)ほら、お前も礼を言え。(そんな無茶を言ってみる。半ば冗談のつもりだったが、ピューとタイミングよく鳴くものだから思わず声を立てて笑ってしまった。)どうやら此奴も先輩に恩義を感じているようですね。(賢いのだか単に食い意地が張っているのだかわからないのが可笑しくて。)どんぐり拾いに薬草採り、それから委員会活動も……楽しみです。(他でもない彼となら、きっと充実した時間になるだろう。)改めて、小平太先輩。これからよろしくお願い致します。(そう告げた男の晴れやかな笑顔が、「新顔と親睦を深めてみよう」のミッション成功を物語っていただろう。)
* 12/19(Fri) 22:12 * No.104

(多くの後輩よりも近くなった呼び名に満足そうに頷き、朗らかに笑ってみせる。可愛いものはやはりかわいがってしまいたいもので、受け取ったわらび餅に「ありがとう!」と明朗とした声で礼を告げて、ぱくり。ぷるんとしたのど越しの良さも、わらび餅に絡むきな粉の甘みもよいものだ。羊羹もわらび餅もうまいのだから、当然ほかの菓子もうまいのだろう。同級の友人を連れてくるのも悪くないかもしれない。)なっはっは、そうだな。甘いものを食いすぎてもよくなさそうだ。(そうして結論付けてしまえばいたずらにリスに甘味を分け与えてやることはなく、示した代替案にタイミングよく泣くさまに目を丸くして噴出した。)なっはっは!理助に似て賢い奴だな!(えらいぞ、とほめるようにリスの頭をなでてやる。恩義を、と聞けばますます彼の忍リスとして傍らにあるのがふさわしいように思えて仕方がない。)そうだな、私も楽しみだ!(体験入学は残りあと半分と少し。ならばやはり、自分はこれからも彼らがこの期間を楽しむよう張り切ろう。多少いけいけどんどんが力強すぎてしまうこともあるかもしれないがーー彼の笑顔に、背中を押されたような気分でもあり。)
* 12/22(Mon) 22:13 * No.107


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azulbox ver1.00 ( SALA de CGI ) / Alioth