会話
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14日目:中庭:>理助

(体験入学生が来てから二度目の休日。男はふと思いついて、その姿を探していた。)理助!(ひょこりと茂みの中から姿を現し、ぶんぶんと手を振って見せる。駆け寄る姿は大型犬のようだった。)茶屋にいこう!(と、つい先に要件を口にしてしまってからはたと気づいて笑い、懐に隠していた茶屋の割引券二枚を取り出して。)以前褒美でもらったものでな。お前も体育委員会所属になったわけだし、……そう、親睦を深めよう、というやつだ!(豪快に何の裏もないといわんばかりの笑顔を浮かべてみせる。裏表のなさと同時に断られるとは夢にも思っていない様子だったが、それはさておき。)二枚しかないから、委員全員で行くというわけにもいかないし、長次も最近忙しそうでなぁ。(六年生ともなればそれぞれの忙しさもまたあるもので。最近は環境も変わったせいなのか、延滞者への督促が頻繁になっている友人の姿を思い浮かべて少し肩を落とす。)新しくできた茶屋らしいが、理助は行ったことはあるか?
* 11/3(Mon) 21:33 * No.57

(休日とて男の朝は早い。いつも通りの鍛錬を終え、さて今日はどう過ごそうかと歩いていると、)七松先輩。(馴染みの先輩に声をかけられた。茂みの中からとは驚いたものの、その勢いの良さにも唐突さにも慣れ始めた今日この頃。ひとまず「こんにちは」と礼をして、頭を上げた先に差し出された割引券に瞬いた。)…ああ、あのエッグなんとか、というやつの…(彼が総合優勝者の一人であった事実を思い出せば、芋づる式にその優勝賞品についての記憶も蘇る。貴重な二枚の割引券。その一枚を己にと言われれば一度は遠慮が顔を見せたが、新顔と親睦を深めるためと聞けばなるほど、と頷いて。)それならば是非。(ありがたく申し出を受けることに。)新しい茶屋、ですか。(件の茶屋の話は聞いていたが、時間があれば鍛錬と予習復習、若様へのお手紙を認める日々ゆえに、)いえ、私はまだ…(という応えと、ピューという鳴き声がほとんど同時に。)そうだ。七松先輩にお伝えしたいことがあったのでした。此奴…実は名前がつきまして。(すっかり男の肩が定位置となったリスを示し、)…その、どんぐり、と申します。
* 11/4(Tue) 00:21 * No.59

(細かいことはさておいて、勢いの良さは相変わらず。礼をする彼に朗らかに片手をあげて返礼とする。)そうそう、それだ。学園長先生のブロマイドもあるぞ、いるか?(からりとばかりに笑って見せて、ついでに学園長先生のキメ顔のブロマイドをぴっと取り出してみせる。大概の生徒に歓迎はされないブロマイドだが、未だこの学園で過ごした日々の少ない彼はどうだろう。)よし!では行くか、私服は持っているな?(さすがに町中に制服で出るわけにもいかない。一通りの要件が終われば着替えて門前に集合するように伝達するつもりで。)なっはっは、そうかそうか!…と、(件の茶屋にまだ行ったことがないというならば、と言葉を続けようとして、鳴き声を耳にしてそちらに視線を送る。)おお!そうか、いい名だな!理助をよろしく頼むぞ、どんぐり。(軽く指先でリスの額を撫でつけ、わがことのようにうれしそうに笑ってみせる。)理助も、よく面倒を見てやるといい。何かわからないことがあれば生物委員会の連中を頼るといいぞ。(生憎と小動物はつぶしてしまいそうであまり詳しくはない部類。それでも先輩らしくアドバイスを送って。)
* 11/4(Tue) 22:49 * No.61

ぶろまいど……よろしいのですか?(さっと取り出された学園長先生の姿絵を見れば、遠慮がちに問うてみた。もし本当にくれるというのなら、「これで学園長先生の御姿を若様に見せることができます!」と心からの礼と笑顔を返しただろう。彼らにとってはうんざりするブロマイドも我が城にとっては貴重な資料だ。)はい。すぐに着替えてまいります。(そうして一旦この場を離れようというときに、此度の外出に連れ添うものが居ることを思い出して。)…ええ、まだ駆け出しの忍リスではありますが、皆の知恵も借りして立派な忍リスになるよう鍛えてゆくつもりです。(相変わらず彼には懐いているようで、リスは撫でられるがまま嬉しそうにしている。再会からかれこれ十日。誰と会っても大抵愛想がいいので単に人懐っこいリスなのかもしれない。否、先日生物委員会を頼り、件の孫兵と顔を合わせた際には警戒心を見せていたので野生の勘は持ち合わせているようだが。)……では、後ほど。待ち合わせは正門でよいでしょうか?(彼と約束を交わしたのち、自室に戻っては私服に着替え、悩んだ末に腰に差していた相棒は置いていくことに。)――お待たせしました。
* 11/7(Fri) 12:05 * No.64

なっはっは!構わん構わん、好きに使え!(思いがけずに向けられた笑顔に一度瞬くものの、すぐにいつもの快活な笑顔を浮かべて。「お喜びくださるといいな」と添える言葉もまた朗らかだ。忍者のたまごたちがげんなりするようなブロマイドであるが、後輩にとって良いものであればそれはそれでよし。)なっはっは!そうかそうか、よく食べてよく学べよ。(なんだかんだとこの小さなリスに触れるのも随分となれ、手加減もいくらか身についてきた様子。よしよし、と撫でてやる姿は楽しげだった。「走り込みならいつでも誘ってくれ!」などと朗らかに言うが、果たしてリスに自分の走り込みが必要かどうかは置いておく。)ああ、そうだな。正門で。(頷き、軽く手を振って彼と別れる。さっと私服に着替えるのは手馴れていて、彼よりも早く正門に来るのは自然な流れだ。)なっはっは!道中罠にはかからなかったか?(などとからからと笑いつつ、出門表にサインして町へと向かう。)そういえば、町のほうには顔を出してみたか?(まだ彼らに与えられた休日は今日を入れて二日だけだ。以前の休日はどう過ごしたのだろうというのは素朴な疑問で。)
* 11/26(Wed) 04:20 * No.73

ええ。私の世話係は喜八郎ですから。(元々殺気や人の気配には敏感な性質ではあったが忍びの罠ともなれば専門外。体験入学して間もない頃は見事天才トラパーの仕掛けた罠にかかったこともあるけれど、今ではだいぶ慣れてきた。無傷を示す代わりに日頃世話になっているお世話係の名を挙げれば、リスも無事を主張するよう元気よく男の肩から頭に上った。)いえ、実は今日が初めてでして。本当は前回の休みに散策でもと考えていたのですが、想像以上に慣れぬことばかりで忙しく……(苦笑交じりの応えで暗に先日はまるまる予習復習に追われていたと告げたなら、)ですから、今日は七松先輩に誘っていただけて本当に良かった。(改めて彼の気遣いに感謝を。)西と東では色々と異なるでしょうから、色々と見て土産話が増えると嬉しいのですが……七松先輩は町にはよく行かれるのですか?(六年生ともなると授業以外にも実習などで忙しいと聞くが、忍びの大先輩は休日をどのように過ごしているのかと興味を持って。)
* 11/27(Thu) 00:52 * No.74

なっはっは、仲良くやっているようで何よりだ!(いざ彼の世話係の名が口に出されれば幾分意外そうに瞬き、それから微笑ましいものを見るかのように朗らかに笑って見せた。後輩たちが仲良くやっているのはうれしいもの。彼の物言いを聞けば彼らの中に育まれるきずなが見えるかのようで、こちらまで嬉しくなってしまう。)なっはっは、だろうな!とはいえ、折角だ。町に出る機会があってもいいだろう。(学ぶことも不慣れなことも多く、時間に追われる生活であろうことも見当はつく。それでもおせっかいの一つとして、息抜きの時間くらいはあってもいいだろう、と思ったからには誘いに出る以外になく。彼から感謝を伝えられたのならば照れ臭そうに頭をかいて見せる。)ああ、土産に日持ちのするものを買っていってもいいだろうな。私もよく来るぞ。後輩のアルバイトを手伝ったり、遊びに出たりしてな。おばちゃんのご飯はうまいが、外で食べるご飯もまたいいものだ。(にこにこと快活な笑みを浮かべ、割引券に書かれた店の所在図を確認する。こっちだ、と誘導して、真新しい内装の茶屋に到着するのはすぐのこと。幸いごった返すほどには客も多くない。ゆっくりできそうだ。)
* 11/29(Sat) 22:34 * No.75


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